第1話 そうだ!土御門島行こう! ページ3
日本の本土より遠く離れた辺境の地、土御門島。
そんな島に光の様な速さで近づく影がひとつ。
小型ジェット機のように大きな鷹の背には一人の少女が乗っていた。
その少女こそ、この物語の主人公、Aだったのだ。
「しゃーっ!買い物終わりーーっと。」
太陽が沈む少し前、ろくろは今の同居人、きなこからのおつかいを終わらせ、帰路に着いていた。
賑やかなメインストリートから遠く離れた化野家もとい焔魔堂家の周りには人影は少なく、どこか寂しげな雰囲気を漂わせていた。
ろくろ「あー…………、紅緒が来る前にここら辺もどうにかしてーな…………。」
そう言った矢先、
ドサッ
目の前の茂みから少女が出てきたと思えば、急に倒れたのだ。
ろくろ「はっ!?って、大丈夫か、あんた!」
ろくろは急いで駆け寄り、上体を起こす。そして、ただ気絶しただけということが分かると、なんとなく放って置けなくなり、焔魔堂家で介抱することを決めた。
きなことの看病の末、少女は目を覚ました。
A「ここは………………?」
ろくろ「俺たちん家だ。心配しなくていいぜ。」
Aはじっとろくろを見つめる。そして安心したように息をついた。
A「あの、ありがとうございます…………………。」
人見知りな上、口下手なAは、何と言っていいかわからず、ただ頭を下げていた。
ろくろ「気にすんなよ。それより、どうしてあんなとこで倒れてたんだ?」
A「それは……………。」
Aは自分を拾ってくれた上介抱してくれたろくろ達に、自分がここに来た経緯を話した。
自分が陰陽師を目指していること。
唯一の家族だった祖母が亡くなり、天涯孤独の身になったこと。
自分にはやらなければいけないことがあるということ。
話した後、Aは焔魔堂家を去ろうとした。
その時、
きなこ「大変やジャリガキー!表に、本部の陰陽師達が、ぎょうさんきて…………!」
ろくろ「はあっ!?どうして……………………」
A「あっ、あの………………多分それ私のせいです…………。」
Aは申し訳無さそうに手を挙げる。
ろくろ&きなこ『はあああああぁぁぁぁぁああッッ!?』
次回へ、続く!
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あとり - ありがとうございます!大変遅くなりましたが更新させていただきました! (2018年2月13日 0時) (レス) id: ce2f790ea1 (このIDを非表示/違反報告)
(* ´ ▽ ` *) - 続きはまだですか?とても面白いので、更新頑張ってください! (2018年1月28日 15時) (レス) id: 18290c3fc7 (このIDを非表示/違反報告)
ちっち - あとりさんこの小説大好きなので、頑張って更新してください! (2017年12月29日 9時) (レス) id: d069e4a0a4 (このIDを非表示/違反報告)
あとり - 夜実さん、すみませんでした!ご指摘ありがとうございます!気をつけます! (2017年3月30日 0時) (レス) id: 493c050031 (このIDを非表示/違反報告)
夜実 - 47なのに46になってますよ〜(このコメント消していいです) (2017年3月29日 23時) (レス) id: 180bd39056 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あとり | 作成日時:2017年2月17日 7時