“しかく”の向こうに君がいる (ページ39)

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エピローグ《Kaito.N side》ページ39

《Kaito.N side》

何年か経って、

僕達は、憧れのステージを踏んでいた。

めちゃくちゃ嬉しくて、メンバーと抱き合ったのを覚えてる。

今は次の夢に向かって頑張ってる。夢はでっかい方が楽しいよ。

Aは、何してるんだろう。中々連絡も取れずにいたから分からないな…。

最後に会ったときの思い出が、俺の黒歴史なんだよな…。苦々しい思い出が僕を襲う。

それでも優しく受け止めてくれる君がいたから、ここに俺はいるよ。

その後に、俺のスキャンダルを狙われているってうわさ話があって

俺はTravis Japanを取った。きっと君もそれを望んでいると思ったから。

それから会うことがぱったりなくなってしまったってわけ。。

でも最近嬉しいことがあったんだ。

俺たちのMVの監督がAに決まったらしい。

つい連絡しちゃったよね。

自分から距離を置こうと伝えたから、ずっと開いてなかったトーク画面。懐かしい。

ねぇ、会わなくなっても気持ちは変わらずにいたよ。
君も一緒かな。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

来た！久々に会う。最愛の人。
少し髪が伸びたみたいだ。

｢今度のMVの監督、Aって聞いたよ！
嬉しくて、つい、会いたくなっちゃって、へへ｣

『私も嬉しかったよ…てっきり、もう担当出来ないと思ってたから…』

君の小さな歩幅が懐かしい。

Aが好きだよ。

なんか久々だから言うのを渋っていると、

『アンクレット、まだしてるよ。』

って。

それがまだ好きだよって聞こえたから、

お返しのキスをした。

｢俺も。｣

これから先はどんな未来を描こうか。

あの時に確かにこの目で見た。そんな君が今もここにいる。

もうなんでも起こりそうな気がするよね？

好きだよ。A。

to be continued…？？

next…

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