“しかく”の向こうに君がいる (ページ37)

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それからどれくらい経ったかな。

海人から、

｢会いたい｣

って連絡が来た。

┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

『海人ー？…って、わわっ』

｢…。｣

扉を開けた瞬間、海人が抱きしめてきた。

『どうしたの？』

｢Travis Japanに俺は必要ないのかな｣

そんな弱気なことを言う海人、初めて。

声が震えてる。

『…ゆっくりでいいから、お話聞かせてよ。』

背中を撫でてあげると、海人が嗚咽混じりで泣き出した。

『…辛かったんだね。』

よくよく話を聞くと、案外可愛いもので。

簡単に言ったらメンバーとケンカしたんだって。

パフォーマンスについてぶつかったらしく、、

それでTravis Japanやめてやる！とか、言っちゃったとか。

ヒートアップしすぎな気もしたけど。。

それくらい熱が入ってたんだろうな。

『…Travis Japan、辞めないよね？』

不安だったから聞いてみた。

｢…辞めるわけないじゃん。｣

『それはみんなに言った方がいいんじゃない？みんな、不安がってると思うよ。』

｢…うん、そうだよね。｣

『分かってくれるよ、ずっと一緒にいるメンバーでしょ？』

はぁ、案外すんなり解決したじゃない。笑笑

まだ海人がうじうじしてるから、

『…充電必要？』

って聞いてみた。

そしたらすぐにハグしてきて、、

しばらくしたらそのまま寝ちゃって。泣き疲れたのかな。

Travis Japanやめてやるって言った自分を責めてたんだね。？

グループ思いだね？海人も。

頭をなでなでする。あの時と変わらない。

可愛い猫っ毛。静かな寝息。

そして男の人だと感じさせられる大きな体。

私ったらまんまと引きずり込まれちゃって…。

海人？君の虜だよ…私。

ずっとずっとこの日々が続くと信じて。。