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何事も無かったように、朝はやってきた。
海人はまだ寝てる。
ずっと抱きしめてくれたままだったんだね。
『…おはよう』
「…。んぅ〜…。」
朝は弱いねーって君が起きないと私もベッドから出れないよ。
「…もーちょっとこうしていたいな。だめ?」
『ダメじゃないけど…』
ぎゅっ
おはようのハグ、だって。
「…うーん昨日はありがとう、もっと好きになっちゃった〜」
『…こっちこそ、優しくしてくれてありがとう…。』
「俺だって、めーっちゃドキドキしたんだからね…?」
目を閉じながらだけど、そんな会話をして。
「…さ、着替えようかな。」
会える時間を、この一瞬を大切にしたいな。
そう思いながら、ベッドから出る海人の顔を見つめる。
すると、海人は視線に気づいて何?って笑いかける。
『…ん?なんでもないよ。』
「…あのさ、それってさぁ…」
張り切りすぎたかもなぁって思ってたネグリジェ。
露出は少ないけど、張り切って買っちゃった。
『…好みじゃなかったかな』
「いや、可愛かったからさ…いつもは、そういうの着ないはずなのに、僕のだけのために着てくれたのかなって思うと、嬉しくて。あはは!恥ずかし!」
シャツのボタンを留めながら彼は言う。
気まずくなるかなって心配だったけど、変わらず笑って私と話してくれるから、ほっとする。
「うーん、ちょっとやりすぎたかなって…思ってたのよね…」
自分の着ているネグリジェを眺める。淡い緑色で、お花のレースがあしらわれている。
ぼふっ
海人がベッドに乗ってきて、キスしてきた。
「…それ、俺以外に見せないよね?」
ちょっと困り眉になってるのが可愛くて、少しだけ笑っちゃった。
お返事はキスで。
びっくりした顔で私を見たあと、クシャッと君が笑った。
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mina(プロフ) - 初めまして!何これー!めちゃめちゃドキドキする!ニヤニヤ止まらない!で一気読みしました(〃ω〃)また海くんのお話読めたら幸せです。お気に入り登録させて頂きました(ハート) (2021年3月15日 0時) (レス) id: d893026202 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:yk* | 作成日時:2020年4月3日 2時