“しかく”の向こうに君がいる (ページ28)

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もう一度ハグをした。

強く強く抱きしめてきた。

と、思ったら

ヒョイっとお姫様抱っこをしてきた。

『わわっ！私、重いよ、！！』

｢重くないよ｣

そう言って笑って、そのままキス。

意地悪だ。

ソファーに寝かされて、そのままもう一度キス。

｢うーん、好きだ～もう、なんか、もうダメだなぁ。｣

多分彼はお酒を飲んでない。
なのにふわふわしてる。

『…どうしたの？』

｢うーん、へへっ…。｣

照れちゃった。

多分これが普通なんだなぁ。
愛おしく感じて、思わず笑ってしまった。

｢やめて。笑わないで。ほんと照れるから…｣

『…んー？ふふふっ』

｢うわぁーもう何されても怒らないでよ？ほんとにもう…｣

海人は私をじっと見つめて

｢…覚悟はしてる？｣

って聞いた。

そういうことだと思う。

『…はい。』

そうして彼は、お風呂にはいってくるって私の頭を撫でた。

ちょっと、理性的になるね。深呼吸…

普通にイチャコラカップル(？)してるじゃん…

はぁ、恥ずかしい。

海人と出会ってどれくらいたったかな。

あった回数はかなり少ないけど…。

MV撮影からは結構たったよね。

はぁ、あの時はこんなになるなんて思わなかったよ。

こんなになるなんて…

でも、あんなふうな顔をされちゃったら…。
逃げられないよね…？