“しかく”の向こうに君がいる (ページ24)

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23 《Kaito.N side》ページ24

宮近｢…で、その後進展は？｣

中村｢うーん、まぁそんなにないかな。｣

宮近｢意外と優しいんだね。笑笑｣

中村｢意外と、ってなんだよ…｣

メンバーから茶化されるようになった。
閑也のせいだな。ほんと。

七五三掛｢うーん、可愛いかったもんねAさん。｣

ムッ

松田｢ねー！｣

ムムっ

宮近｢…やめろ、そこ2人ー。｣

海斗が俺のヤキモチ気づいて会話を止める。

宮近｢ほんっとわかりやすいよなー海人は。｣

否定はできないなぁ。

松倉｢こういうのはグイグイ行くんだよグイグイ！！｣

この松倉はちょっとムカついたから、はいはいって流して、

普通は恋愛を反対するはずなのにな。
応援してくれてるのは、どうしてなんだろうか。

如恵留｢何かあったら言ってよ、メンバーとしてバレないようにするのは義務みたいなものだし。。
許してる俺らも、連帯責任だからな…。笑笑｣

中村｢な、なんかごめん。｣

謝るもんじゃないよって宮近に肩を叩かれた。

｢そのまんまでいて｣って。
｢俺らもAさんは信用してるし｣って。

メンバーが言ってくれる。

遠くでマネージャーさんが俺を見てる。

呆れられてると思ってたけど、結構、楽観的で。

｢注意を払ってくださいね？デビュー前の今、バレたらどうなるか…周りのスタッフの方々に大きな迷惑がかかるし、何しろファンの人をガッカリさせるのはアイドルの仕事ではありませんからね。｣

中村｢別れろ、とは言わないんですか？｣

｢…そんな酷いこと言える口ではありませんよ。｣

ってさ。優しいよね。

・

吉澤｢海人が笑顔なのが、1番俺らも嬉しいから｣

よく、そんなクサイこと言えるね。
でも、その言葉が凄く嬉しくて。

もう、毎日が君色で染まってるよ。