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「じゃあ僕の術式から」
「順平の術式ちょー可愛いんだよな〜!」
「雄くん離れてはなれて……」

順平の手が印を結ぶ

「こい、"澱月"」

ぽんっ、と音を出して現れたのは手のひら大のクラゲ。

「わ……可愛い……」
「ありがとうAくん……なんか恥ずかしいな」


照れる順平の周りをふよふよと泳ぐ澱月。
その姿は愛らしいという言葉に尽きる


「おー!順平すごいじゃん!こんなことできるようになってたなんて……」
「ありがと、悠仁。僕も色々成長したからね」

笑みを交わす2人。

あ、2人は仲良かったんだ。
モヤ。

「じゃあ次は僕。って言っても順平みたいによく見えるものじゃないんだけど……」

ふんっ、と力を込めた灰原の拳に紫色の膜が張った。

「僕の術式は毒。触れた相手の体内に入って内部から壊すんだ」

大したことないんだけどね

照れ気味に言う灰原に

「そんな事ないです。使い方によっては相手に気付かれずに祓えますし、量を調節したら対人にも使える。すごい術式?だと思います」

「そう言って貰えて嬉しいな。ありがとうA」

漂うふわふわした雰囲気。
なんとも素晴らしい空気だろうか

「さて、次はAなんだけど……どうやるかはわかるかい?」
「夏油先生……逆にわかると思います?」
「だよね」

苦笑したAに苦笑で返した夏油。
どうしたものか……

「A、俺が呪力流す手伝いするから取り敢えず形代に込めてみよう」
「悠仁くん……」

肩に悠仁の右手を置かれて気付く。
自分の中に血液以外の何かが流れていること。

「これが呪力……」
「そう。これを……」

頭の中で血液循環のように流す事をイメージし右手に持った紙へそれを流し込む。


「できた!」
「すごいねA君」
「覚えがいいんだな!」

照れるA。
「でも……これをどうしよう?」

そう。これをどうするのか。それが肝心なのだ。

「Aの術式は式神系なのはわかる。どう言うのが呼びたいのかしっかりイメージするんだ」

夏油が言い含める。

「イメージ……」
「A」

ぼす、とAの頭に乗ったのは宿儺の手。

「好きな生き物を思い浮かべろ。なんでもいい」
「生き物……」

自分の頭の上で確かめるように指が絡む。
それを感じながら目を閉じた。ふと浮かぶ

「虎さん……」

鋭い牙、早い足、賢い頭。気高くフサフサな毛皮……
乗ってみたいな〜とか思っちゃった。

少し遠いところで声が聞こえた。

「A。見てみろ」

目を開ける。
そこでは、

虎がおすわりをしていた。

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しいさん(プロフ) - 紫雲さん» やったぜ!ありがとうございます!!! (2021年2月11日 17時) (レス) id: 2c34af32f0 (このIDを非表示/違反報告)
紫雲(プロフ) - しいさんさん» えらいえらい。頑張れ!|ω・)ノ (2021年2月11日 16時) (レス) id: a18463f7a8 (このIDを非表示/違反報告)
しいさん(プロフ) - いっぱい更新してみたよ。褒めて褒めて。。。 (2021年2月11日 14時) (レス) id: 2c34af32f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しいさん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homupe2019/  
作成日時:2021年1月22日 21時

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