7話 タヌキと海軍大将 その3 ページ27
………
ｻﾞｯ、ｻﾞｯ、ｻﾞｯ…
……と、そんな沈黙を破るように、周りの森から、ボロボロの服を着た人たちが出てきた。
確かあれだっけ、クロールで泳ぐカエルにぶつかって難破した乗客船の人たちだったかな。
青雉もそう言ってるね。
とりあえず、一味のみんなでその人たちを治療したり、食料を探しに出たりした。
私に治療ができるわけないので、食料探しに駆り出している。
ーーー
「…そして次に来たのが、海賊船だった」
「あたし達ね」
「クォ〜〜！」
「おぉ、(名前)！」
あら、もう美味しそうな食事が…。
まぁ、果物採ってきたし、デザートにでもしてくだせえ。
「あ、あぁ、ありがとう…」
「タヌキさん！かわいいー！」
え、えへへ。愛嬌あるタヌキ姿は得だな〜。
…いつのまにか、ルフィさんがまた青雉に襲い掛かろうとしてる。
「だからぁ、散歩だって何度も…」
「なんだ、散歩か！じゃあこんなとこ通るな！お前、出てけ！」
「ムチャクチャじゃないっすか…」
「……なんとなくルフィが押してる…」
そんなこんなで、今は遭難者の人たちの食料とかを荷車に纏めていた。
ルフィさんがこの後どうするのかと青雉に訊いたら、ちょうど顔を出したこの辺の海の主ごと海を凍らせた。海の主に、合掌。
「1週間は持つだろう」
がしかし、これで遭難者の人たちは近くの人が住む島に行ける。みんな青雉や、治療や食料を分けた私達にも感謝して氷の道を渡って行った。
……そして、遭難者の人たちが見えなくなった途端、青雉の空気が変わった。
ルフィさんに「爺さんそっくりだな」と言った途端、ルフィさんも珍しく取り乱し始める。
「…お前の爺さんにゃぁ、俺も昔、世話になってねぇ。俺がここに来たのは、ニコ・ロビンと、お前を一目見るためだ。…んで、タヌキ公は偶然そこに拾われてた」
「………やっぱお前ら、今死んどくか？」
…こうなるのは知ってたはずなのに、どうしてこんなにも…恐ろしいんだろう。
7話 タヌキと海軍大将 その4→←7話 タヌキと海軍大将 その2
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しい(プロフ) - 蒼陽さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるとこちらもとてつもなく嬉しいです。ありがとうございますッ！！タヌキさんの冒険の続きをお楽しみに！ (2022年10月8日 7時) (
レス) id: 944c7f96fb (このIDを非表示/違反報告)
蒼陽(プロフ) - とても素晴らしい作品であえてうれしいです！勉強になります、続編おめでとうございます。楽しみにしています (2022年10月8日 2時) (レス) @page49 id: 306cc09e04 (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - 青子さん» コメントありがとうございます！その辺りは物語中でじょじょに明らかにしていく予定なので、お付き合い頂けたら嬉しいです。 (2022年9月28日 6時) (レス) id: 944c7f96fb (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - レモンさん» 初投稿の作品にコメントまで頂けて本当に光栄です…。ありがとうございます…！ (2022年9月28日 6時) (レス) id: 944c7f96fb (このIDを非表示/違反報告)
青子 - 可愛いwwwwwたぬきさんは能力者なのかな？なんでチョッパーと話せないのかな？続き楽しみに待ってます！！ (2022年9月28日 0時) (レス) @page14 id: 904e809950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しい | 作成日時：2022年9月26日 16時
