6話 タヌキと記憶喪失 その4 ページ22
トゥナイト。パート2。
さて、本格的に私の眠気がヤバイぞ！
流石に前世でも二徹はした事なかったからなぁ…。
「クゥー……ァー……」
「…タヌキさんも寝たらどう？何かあったら起こすわよ」
「…………クゥ…」
ならば、お言葉に甘え……。
って、ダメダメダメ。この状況で寝たらいざという時どんな手を使われようと起きれない自信がある。早く起こしてよ！何度も起こしたわよ！っていう超あるあるな会話を何度前世の母親と繰り広げたか。
…取り敢えず、無心で待とう。だいぶ暗くなって来たし、その内来るよ…。
「………前！！その場所は譲らねェぞ！！おれの特等席！！」
ハッ！？何！？ここは誰！？私はど……。あれ？記憶消えてない？
う、ウトウトしてたと気づいた瞬間血の気が引いたけど、あ、あるな、記憶…。
「記憶が戻ったぞォーーーッ！！」
…あ、よし、ちゃんと原作通り進んでる。
「「何ィ！？？」」
「本当？船長さん」
「あァ、おれ、全部思い出した！！おれ、この船の船長だ！！」
「「船長ォ！？？」」
「ニシシッ、そうだ！危なかったな！おれが思い出さなきゃウソップが船長になるとこだったぞ！」
「ウルセー！絶対信じねーぞ！」
んまぁ、それが普通。こんなのが船長で
「……これでハッキリしたわね。皆の記憶は『奪われた』っていうことが」
「…じゃあ、その犯人はあの子供ってこと？」
「あの子の笛が、きっとその鍵よ。さっきその音を聞いたけれど、やっぱり昨日、あんな音聞かなかったわ。タヌキさんは？」
「クゥー」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ
「…やっぱり、そうみたいね」
「…んで、誰なんだよ、あのクソガキは」
「あーッ！いっけねーッ！！」
「え！？」
「おれ、アイツが持ってる笛叩いたら記憶戻ったんだ、今すぐ追いかけて笛叩いて、おめーらの記憶も取り戻さねーと！！」
「え、今すぐ！？」
「…朝が来るまで待ちましょう？」
「え、なんで？」
「夜中に初めての土地で、どこに行ったか見当もつかない子供を探し出すなんて至難の技よ」
「…んまぁ、それもそうだな」
「あの子も多少痛い目を見て、今夜はもう来ないでしょうし。夜明けまで少し眠っておいたほうがいいわよ」
「分かった！じゃあ夜明けまで寝る！！」
「全く、この船長。記憶戻る前と大して変わらないじゃない」
ルフィさんは全くブレないからね。でも見てて飽きない、謎生物やわ。
6話 タヌキと記憶喪失 その5→←6話 タヌキと記憶喪失 その3
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しい(プロフ) - 蒼陽さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けるとこちらもとてつもなく嬉しいです。ありがとうございますッ！！タヌキさんの冒険の続きをお楽しみに！ (2022年10月8日 7時) (
レス) id: 944c7f96fb (このIDを非表示/違反報告)
蒼陽(プロフ) - とても素晴らしい作品であえてうれしいです！勉強になります、続編おめでとうございます。楽しみにしています (2022年10月8日 2時) (レス) @page49 id: 306cc09e04 (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - 青子さん» コメントありがとうございます！その辺りは物語中でじょじょに明らかにしていく予定なので、お付き合い頂けたら嬉しいです。 (2022年9月28日 6時) (レス) id: 944c7f96fb (このIDを非表示/違反報告)
しい(プロフ) - レモンさん» 初投稿の作品にコメントまで頂けて本当に光栄です…。ありがとうございます…！ (2022年9月28日 6時) (レス) id: 944c7f96fb (このIDを非表示/違反報告)
青子 - 可愛いwwwwwたぬきさんは能力者なのかな？なんでチョッパーと話せないのかな？続き楽しみに待ってます！！ (2022年9月28日 0時) (レス) @page14 id: 904e809950 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しい | 作成日時：2022年9月26日 16時
