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正門視点 ページ7
今年もアイツと一緒のクラスになれた。
凄いよな。幼稚園から高校までずっと一緒なんやで。
奇跡…いや運命とでも呼ぶんかな。
いつまでAの隣でいれるんか。
そんな日は来て欲しくないと思ってまう俺は性格悪いな笑。
俺の役目を果たす人が出来るまでは
まだ、まだ…このままでいたい。
(っし！そろそろ気持ち切り替えていかんと。)
広い教室に入り、Aの席を先に探してしまう自分がいる。俺の席はおまけみたいに。
これも恋のせいやね。
嬉しいことに席まで隣。
「なんや、席隣同士やん！」
自然と頬が緩む。
「勉強とか困っことあったらすぐ教えれて便利やな」
柔らかくてお日様みたいに笑う彼女が好きで、唯一自分らしくいられる。
隠し事なんて出来ないほど、なんでも話してしまいそうになるし。
だけど好きって気持ちだけは伝えられずに隠してまうんやけどね。
はあ…ほんっっっと可愛すぎる。
罪な可愛さ。
俺、好きな子には意地悪したくなるタイプやねん。
「A、数学苦手やもんな。俺が隣で良かったな笑」
「いい人だって思ってたのに一言余計よ、良規のあほ」
やからまた意地悪なこと言ってしまう。
そして可愛い反応してくれるからやめられなくなるんだ。
こんなことをし続けて10年くらいは経ってんのかな。
いい加減俺の気持ちにも
(気づいてほしいんやけどな…)
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作者名：しーさん。 | 作成日時：2023年6月1日 11時
