隣は隣でも (ページ6)

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少ししてからまっさんが教室へと入ってきた。

「おかえりまっさん。」

「ただいま。Aからまっさんなんて久々に聞いたな」

「もう1回言って。」

「いやです。」

「えー笑けちやな」だなんて笑いつつも頬がにやけきってる。

たまには良規以外の呼び方で呼んでみるもありだなと感じた。

「あっ、そうや。俺な部活やなくて生徒会の方に決めた！」

「これまた突然。何か決めてがあったのね。」

「そうそう！さっきな誠也先輩に会ったんよ。」

誠也先輩？…あっ！

「あの誠也先輩!?」

「そう！あの誠也先輩！！」

誠也先輩と言うのは中学の頃の先輩で、2人して仲良くしてもらってる素敵な先輩なんだ。

「誠也先輩が今、生徒会の会長やってるんやって。
今こそ中学でお世話になった分の恩返しする時やないんかって思ってん。」

「確かに！誠也先輩が会長か。凄いな。」

「な。あとな後輩にあたる1年から立候補者が2人おんねんて。」

「2年は誰もおらへんから生徒会お前ら2人来いやって噛み付かれたわ笑」

通常運転の先輩でなんだか安心した笑。

そうなると生徒会役員になるため、あとでまっさんと一緒に手続きしに行かないと。

新しいクラスで不安な気持ちが大きかった私だが、まっさんと新しく出来た友達のおかげで夢に見た青春ライフが送れそう。そんな気がした。