Lilな恋でもAぇじゃないか (ページ6)

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次の日、学校へ行くといつも通り彪太郎がいるのだが…

「あ！Aおはよう」

「え、あ、おはよう…」

彼も少し気恥ずかしそうにあいさつをする。

「ちょ、見すぎやで笑」

「あっ。ごめんつい」

まじまじと彼を見つめていると、痺れを切らした彼がそう言った。

彪太郎の髪が気になりすぎて「その髪どうしたの？」と尋ねると

「んーちょっとね」とはぐらかされた。

朝から心臓に悪いよ。

だって彼、髪の毛を金に染めていたのだから

かっこいいよ。大人っぽいと言うか色っぽいと言うのか分からないけど…！

彼の新しい姿に慣れず、目線をどこにやっていいのか困っていると

「これ……似合っとる？」と毛先を摘みながらいつも通り優しい笑顔で問いかける彼。

「う、うん！似合ってるよ」

何故か変に緊張してしまい、歯切れの悪い言い方になってしまった。

でも彼は「よかった」と照れくさそうに頬をかいていた。

すると後ろから「あ！こたちゃん！髪染めたんや！」と小動物かのように走ってくる人がいた。

「あ、うん。染めたで笑」

「いいな！似合っとるなそれ！」

「ありがとう斗亜笑」とまたもや照れくさそうに笑う彪太郎。

斗亜と言われた彼は満面の笑みで彼に笑いかけていた。