念 ページ10
『念て……なに?』
1人置いていかれてシャルにつんつんする。
｢あぁ、念っていうのはね……｣
体から溢れ出す生命エネ ルギー「オーラ」を自在に使いこなす力のこと。
あらゆる生物がオーラを持っているが、それを使いこなせる念能力者はごくわずかに限られる。
常識では考えられない力を発揮できるため、念能力者は一般人からは天才や超人として特別視されている。また、ある分野で突出した力を持つ人物が、本人も自覚しないまま念能力を使っているケースは多い。
修行次第では誰にでも習得が可能で、動物や虫ですら可能。しかし悪用される危険があるため、念の存在は一般人には秘匿になっている。
(pixiv百科事典より引用)
概要をまとめるとこんな感じだった。
で、使えるようになるために精孔を開かなくてはいけないらしい。
瞑想。
それをしながら体に流れているオーラを感じ取る事が出来れば、開く……らしい。
｢俺が操作して開けてあげても良いけど、何が起きるか分からないし危ないからね。何より何かあった時のフェイが怖くて無理｣
爽やかな笑顔でシャルが言った。
怒ったフェイは怖いらしい。
ワタシはあまりフェイが怒ったのを見たことがない。
『じゃあワタシ練習?瞑想?……やるね』
何をするかよく分からないけど……。
そんな思いが伝わったのかフィンがため息とともにやり方を呟いた。
｢瞑想って言っても、座禅組んでなんも考えないだけだろ?｣
｢ぶっちゃけそうだよね｣
シャルも同意している。
｢A｣
『ぁい?』
フェイに呼ばれて顔を上げた。
抱きついたままのワタシはフェイの顔を見上げる。
｢念、使える人間3人も居るよ。きとすぐ覚えられるね｣
『……うん!フェイお手本に頑張るよ!』
あまり覚えのないフェイの励まし。
それだけでなんでも出来る気がした。
｢じゃ。それはそれとして飯食おうぜ｣
『あ、欲しいとおもてビールとてきたよ。よかた?』
｢気が利くねA!俺も仕事休憩しちゃおっと!｣
｢次から洋酒もとてくるよ。今度教えるね｣
『ぁい』
ワイワイとした空間。
ワタシ、ここ好き。
この空間大好きね
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作者名：しいさん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homupe2019/
作成日時：2021年4月4日 9時
