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｢だーれが余裕だって???｣
奥の階段から現れたフィンが青筋を立てているのが見えた。
『フィン、勝つのよゆ、ね』
それを煽っていくワタシ。
なんだかフィンが怒った時は自然と煽ってしまう。
｢そこかしこを折りまくった挙句無理して粉砕したのは誰だよ｣
｢あ〜……限界は自覚しなきゃね｣
『でも勝たもん』
折角褒めてくれたのに。
少しむくれてしまった。
けど奥からもう1つの気配。
『……!!』
飛び付くがドスッ、と言う音と共に受け止めてくれた。
｢逃げる余力残すのはてそく。あれは少し下手だたよ｣
けど降ってきたのはお咎めの言葉。
おもしくない。
『フェイ、ワタシまだ弱いか?』
｢まだね。｣
項垂れてしまった。
他の人に弱いと言われても気にならないけどフェイに言われると少し悲しい。
そんなワタシを見て笑ったフェイが言う。
｢けど、強くなる方法、あるね｣
『方法?修行?』
フェイの言葉にシャルがあ〜!と声を上げた。
｢念だね?｣
にやりと2人が笑みを交わした。
｢あぁ。体は出来上がったし、覚えてい頃ね｣
｢念か……けど教えれるのか?｣
フェイの言葉にフィンが意見を出した。
後から聞いた話だが、念、とは命そのものらしく、下手をすれば修行中に死んでいたらしい。
｢Aならよゆね。ワタシもできた。Aもできるよ｣
｢なんつー自信……｣
呆れ半分、と言った所だろうか。
｢覚えるのはいいと思うがゆっくりやれよ。今は急ぐ必要もねぇんだし｣
｢そこは時間とる。出来ると思うが死なせる気はない｣
｢フェイはAが大好きだもんね〜｣
いつか聞いた煽り文句
今は
｢あぁ。｣
煽れない。
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作者名：しいさん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homupe2019/
作成日時：2021年4月4日 9時
