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とれ
｢目、潰されたくなかたら閉じろ｣
魔手がおっさんの目の前に。
｢っぶねぇ……｣
｢A、壁になってやるからタオル巻きなおせ｣
巨体がAを囲んで
｢はい、大人しくしててね｣
｢ちょっと曲げただけだったんだが……｣
｢はぁ……予想的中だな｣
若者は少し痛い目を見た。
え？ノブナガ？
｢……おっさん、ぜってぇ横見んなよ｣
｢あ、あぁ。｣
酒飲んでてもちゃんと動けるんだって。
『なかごめ。ワタシめわくかけたよ』
｢大丈夫だ。タオルできたか？｣
『うー……これでいか？』
｢俺に確認はできないな。フェイ｣
｢あぁ｣
すぐさまフェイによってきつくタオルが巻かれ警戒網(笑)は解けた。
『ありがとね。何かおれするよ』
｢あぁ、楽しみにしていよう｣
Aはおもむろにピアスをいじり座り込んでいる若者達を見下した。
『そんなにおなが好きか？其の気持ちは理解ふのネ。けど見たいなら見せてやるね。減るもん違うよ』
ぎょっ？！
そんな表現が正しいと思う。
Aはゆっくりとバスタオルの裾を持ち上げて。
誰かが生唾を飲む音。
垂れ流しのお湯の音。
足を振り下ろした。
｢っぎあああああ？！！！！｣
｢うわ……容赦ねえな…｣
『マチに何かされたら潰せ言われたね。精神さいきふのなればおけよ。仕方ないからせしょくきのは残してやるね。マチにばれたらワタシ叱られるよ』
他の二人も同様に大事なところへ踵落としを決められた。
｢A……足洗ってから出てこいよ……｣
『ぁい。じゃあワタシいくね。みなありがとよ』
肩越しに微笑んだAの笑顔は悶絶していた若者達を再起させたとかさせなかったとか。
｢A。なんかすごい悲鳴が聞こえたけど……｣
『マチ。ちゃんと潰したね』
｢後で何があったか聞きましょうか｣
｢ねぇ、さっきの声聞き覚えない？｣
｢えー。もしかしてあいつらなんかやった？｣
｢折角付き合ってこんなところまで来てやったのに｣
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作者名：しいさん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homupe2019/
作成日時：2021年4月4日 9時
