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『フェイの自慢したかったね。ちょどいい。話し聞くといね』
｢ところどころ片言じゃん。かわいいね｣
『かわいい？うーん』
｢あれ？きれいって言った方が良かった？その髪、超きれいだよね。どんな手入れしてんの？｣
『知らないね。ぜぶフェイがやてるね』
｢そのフェイって人好きなんだ？｣
『あたりまえね？』
そんな様子を見て呟くのは二人。
｢これは……｣
｢めんどくさいことが起こりそう。｣
｢だな｣
限界が来たのは
｢黙れ。うるさいよ｣
｢やっと喋った！うるさかった?ごめん｣
｢……｣
｢ねぇ、名前なんていうの？姉妹だよね？｣
ぷっちーん。
｢ワタシを女いたか？｣
Aを膝から下ろし立ち上がったフェイタン。
あらわになる上半身から確実に男であることが分かった。
｢あ。間違えてたやすまん｣
｢すげーきれーだからさ。似てるし。兄妹？｣
不躾な質問。
｢妹めっちゃかわいいじゃん。ね、名前なんての？｣
重なって。
｢しつこい｣
フェイタンの青筋が増えていく。
にじみ出る殺気が怒りを表しているようで。
さらに水面を若干揺らすのはオーラだろうか。
｢そうカリカリすんなって。な？｣
其の手がフェイタンの素肌に触れるとき
バシッ！！
激しい音とともに男の手が叩き落された。
『汚い手でフェイに触るな。ぶ、殺すぞ』
｢え……何でそんな怒んの｣
Aの豹変振りに若者はたじろいだ。
しかしそこへ助け舟を出す様に割り込んできたのはすでに出来上がっているおっさん。
｢お。なんだなんだ？若者は血気盛んだねぇ｣
｢女を取り合って喧嘩たぁ懐かしいねぇ。俺らも良くやったもんよ｣
まぁまぁ、と宥める様にAへ近づいたそ其のとき
『あ』
｢！！｣
一同に激震が走る。
おっさんが歩いた波によってAのバスタオルが
とれ
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作者名：しいさん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homupe2019/
作成日時：2021年4月4日 9時
