片言少女は彼の片割れ (ページ41)

今日:35 hit、昨日:13 hit、合計:32,092 hit

ページページ41

それはさておき

『フェイ、フェイ！空見たか？きれいね！』
｢まぶしよ｣
『あれまげつ言うやつね。ならしげつならフェイもきと好きよ』
｢ん｣

何も気にせず堂々とフェイタンのひざに座っているつわもの。それがA。

｢っかー！あめぇ！｣
｢そう？だいぶ辛口じゃない？｣
｢シャル。ノブナガが言ってるのは目の前のあれだ｣
｢あ。そっち？フェイタン肴に飲むとまずいけど二人一緒だとげろ甘だよ｣
｢フランクリン、いちいち解説すんなや。けっ｣
｢あ。もうなくなっちまった｣
｢おぉ……部屋戻ってもっかい飲むか｣
｢いいぜウボォー、付き合う｣
｢俺も戻るか……｣

解散の空気が流れ始めたそのとき男湯からの入り口が騒がしくなった。

｢ぁ？先客さんだ｣
｢ほんとだ。人数いるな｣

酒を持ったおっさんが二人。その後ろから若いのが三人さらに来た。

｢ありゃ。こっちも人多いぜ｣
｢明日また入りなおすか？｣
｢けどもう少ししたらくるし……｣

ちら、と八人を見て風呂へつかる。

その様子に腰を上げていた三人がもう一度腰を下ろした。