片言少女は彼の片割れ (ページ35)

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さて、系統は分かったもののまだ技を決めるわけにはいかない。

いっぱい考えて最大限利用できるような能力にしたい。

『パク、フェイの発見たことあるか?』
｢フェイの？……あるわね。Aのまだ小さいころの話だけれど、
仕事の一環でプロハンターと戦ったことがあるのよ。そのときに相手をしたのがフェイだったのだけど、
相手。なかなか強くてね？たくさん攻撃を受けたわ。そんななかフェイが相手に何か言われたの。
何をいわれたのかは知らないけれど、キレちゃったの。｣

静かにパクの続きの言葉を待った。

｢そして母国語で何かを言いながら発をしたわ。周りを巻き込みながら。｣
『まわり？』

思わず聞き返す。

｢そう。皆気になったから見ていたのよ。そしたら巻き込まれて死にかけちゃったわ｣

パクが笑う。
正直笑い事ではないと思うが今生きているので笑えるのだろう。

｢それで本人から少し聞いたんだけど、フェイの発はカウンター式。自分の受けたダメージを何らかの形で相手に返すらしいわ。
なんらかのかたち、は教えてくれなかったけど」
『カウンター式……じゃあフェイは相手の攻撃受ける必要あるか？』
｢そうね。発動条件……制約がそうなんだと思う｣
『そか……ありがとねパク。発の参考にするよ』
｢役に立てたならよかった。色々がんばってね｣

今日の収穫。
発について。念の系統について。