片言少女は彼の片割れ (ページ25)

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そして町で車を強奪。
やっぱりフィンが一睨みすれば一発だった。

町まで行く車の中でフェイのひざを枕に寝てしまったのは内緒にしておきたい。

団長達がアジとにしているというところまでついた。
車はその辺の駐車場に乗り捨てだ。

そしてワタシは建物を目にして絶句していた。

『あ…じと？ビル違うか？』
｢ホテルね。金はらて泊まるとこね｣
『ホテル……大きい…』

中に入り、シャンデリアなるものに目を奪われエレベーターなるものに驚かされインターホンなるものに感動した。

そして。

｢A！元気にしてたかい？｣
｢身長伸びたわね。少ししか離れてなかったのに……｣
｢なにやら成長も見られるようだし……な。｣

『マチ、パク、クロロ！！』

マチにぎゅっと抱きつき見てみて、と耳を出して見せる。

｢これは……ピアス？｣
『そうね！三人といしょにとた宝石つかたね！これ、フェイの色よ！ワタシフェイの色いぱい集めるのがやりたいことね！』
｢初めてものをほしがったと思ったらいきなり宝石なのね。流石フェイが育てた子というべきかしら……｣

盛り上がる女三人を横目に男四人は売りさばくものを囲んでいた、

｢ほう……これは…｣
｢いい仕事したよな｣
｢Aの初仕事ね。いい仕事で当たり前よ｣

それもそうだ。クロロが笑って同意した。

そしてふと真剣な表情に戻った。

｢なにかあったの？｣
｢……少し考えていることがあってな…旅団のモチーフと具体的な方針、ルールを決めたいんだ｣
｢また急だな｣
｢旅団に入りたいって人間が出てきてな……｣
｢……かてに決めればいいね。ワタシ特に何もないよ。Aはワタシといしょ。それだけは曲げないけどね｣

興味が失せたのかAの方によって行って自分のひざに乗っけている。

｢昔は本を読んでばっかだったのにな｣
｢Aが来てからいい方向でなじみだしたんだ。｣
｢フェイの親ばかは見てて楽しいもんね｣
｢確かに。｣

フェイの親ばかは旅団の中で共通認識となっていた。