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フロアの奥へと進んでいけば色とりどりの宝石なるものがならんでいた。
『かたぱしからもてく?』
｢折角だしそうしようか。目玉のツァボライト、それと目的のアメシストとヴァイオレットサファイア。そのほか真珠やらダイヤやらなんやら。売ったらどれ位になるかな……｣
なんだかシャルが楽しそうでワタシも嬉しい。
パーカーから大きい袋を大きい袋を取り出し、鍵で開けたケースから全部ツッコんで行く。
そしてワンフロアを使って行われていた展覧会全ての宝石を奪った。
｢じゃあ次はスプリンクラーを起動させようね。やり方はわかる?｣
『発煙筒使える?』
｢煙が出れば大丈夫｣
『じゃあ出来る!』
これまたパーカーの中から発煙筒を取りだし発火。
センサーへ近付け……
ジリリリリリっ!!!!!!!
『ふぎっ?!!!』
｢おっと。ごめんごめん。おっきい音鳴るって伝え忘れてたね｣
笑いながら言われた。
『シャルシャル意地悪したよ』
｢意地悪なんて。ほら、早くフェイタンたちと合流しよう｣
『あい』
ちょっとだけむくれてしまったのは内緒だ。
特になんの問題もなくアジトに帰ってきた。
『わわ!すごいよ……』
袋を広げて盗ってきたものを見ている。
月明かりを取り込んで光る宝石たち。
その中でも一際目を引いたのは紫の宝石と……
｢これがツァボライト……綺麗だな……｣
フィンが感嘆の声を漏らした。
『これが黄緑?』
｢Aの目と同じ色ね｣
フェイも言葉にワタシも目的を思い出した。
『フェイ!これフェイの色といしょね!』
アメシストとヴァイオレットサファイア。
ふたつを並べてもワタシの片手で納まってしまうほど小さいが輝きは一際強い。
『フェイ、ワタシこれ……身につける?したいね!パクみたいに持ち運べる飾りよ!』
｢アクセサリーか?……ちょと考えるよ｣
『あい!』
3つの宝石を抱えて思わず笑ってしまう。
｢じゃあその3つ以外は売り捌くのでいいかな?｣
｢あぁ。いい｣
『あい!』
｢これ団長好きそうじゃねえか?｣
｢声かけてみる?｣
｢そうするか｣
初仕事は成功……
｢所で｣
『?』
｢その穴。なんね｣
フェイに指さされたのはフード。
『あ!あのぱぁんなる黒いの。武器だと思わなかたよ。良けれたけどフードあたた』
｢……それは銃言うね。避ける練習するね｣
『あい!』
成功………?
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作者名：しいさん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/homupe2019/
作成日時：2021年4月4日 9時
