story10 中心にいた男 ページ10
和「なにヘラヘラ笑ってんだよ。
俺を馬鹿にしてんの？」
目の前に
木下A、
つまり原作内で言う
“真希”がいるように
俺、“大樹”は
話し続ける。
和「馬鹿にしてんだよな？
お前俺を馬鹿にしてんだよな？
そりゃそうだよな、
俺今こーんなダメな生活送ってんだもん。
馬鹿にして当然だわ」
俺は高らかに笑った。
手を叩き
狂ったように
声がかすれるほど
笑いまくる。
和「調子のんなよ」
“真希”の頭を掴み
顔を近づけ
喉の奥の奥から
悪魔の声を絞り出した。
そして
“真希”の顔に
拳を入れた。
俺の前には
誰もいなく、
ただ床が広がっているだけだ。
しかし、
俺だけには見える
“真希”を殴り続ける。
崩れ落ちた“真希”を
何度も起き上がらせ
また殴る。
殴り、殴り、殴り、
殴り尽くした頃
手が
震えだす。
和「あ…ぁ……真希…」
ついには
顎も震えだし
“大樹”は
まともに話せないまま
“真希”へ寄り添い
短い言葉をつなげる。
和「真希…ぁ……俺…
ごめ……ごめん……
俺…」
倒れている“真希”を抱きかかえ
枯れた唇から
愛を囁いた。
和「真希…ごめん……
愛してる…」
震えた手で
必死に“真希”を抱きしめ、
“大樹”は愛を伝えた。
和「愛してるんだ……ぁあ…
真希……」
…“大樹”。
それは
木下Aの
人生の中心にいた男。
そいつは
こんな奴なんだ。
彼女の
愛を
崩れさせ、
彼女を
愛に
溺れさせた。
.
彼は
初めはこんな奴じゃなかった。
いたって普通の男だ。
どちらかと言えば
少し顔は良い方で、
真面目で誠実で
いつも一生懸命に働いていた。
そんな彼に
あるきっかけで出会った
真希。
彼女はすぐに惚れた。
同じく大樹も
当時大学生であった
5歳の差がある真希に
心が惹かれていくのを止められなかった。
2人は愛を交わし、
幸せな生活を送っていた。
しかし
幸せだったのは
半年だけだった。
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愛美(プロフ) - みうなさん» いえいえ(^o^)/ (2014年11月26日 23時) (
レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - ありがとうございます♪ヽ(´▽｀)/ (2014年11月26日 23時) (レス) id: 93348bd7a4 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - みうなさん» たぶんもう鍵つけないと思います！でも、もしそうなった場合は聞いてくださって大丈夫です！ (2014年11月26日 23時) (レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - また鍵をかけるさいはパスワード聞いても大丈夫ですか?? (2014年11月26日 21時) (レス) id: 93348bd7a4 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - みうなさん» そんな風に読んでいただけたなんて嬉しいです(*´ `*) ありがとうございます、更新頑張っていきます！ (2014年11月26日 17時) (レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美 | 作成日時：2014年11月15日 23時
