story26 熱意 ページ26
「あのことは
あんまり気にしないで。
こっちが普段の私だから」
人って
こんなにも声変わるのかな。
前の彼女は
すごく冷えきった声だったのに
今の彼女は
温かい弾んだ声をしてる。
和「あのっ…」
“ 本当のあなたを教えてください ”
その言葉は
目的の階に着いたことを知らせる
軽快な音によって遮られた。
「おはようございまーす」
キラキラの笑顔でそう言うと、
周りのスタッフたちも
つられて笑顔になって挨拶をする。
こうやって
周りを温かい雰囲気にできる彼女が
偽物だなんて
やっぱり嘘なんじゃないか？
「二宮くん、こっちです」
監督のいる部屋に入ると
“大樹”役のための衣装が
たくさん揃っていた。
この衣装を着れば
俺はまさに“大樹”になる。
そんな姿を見て
彼女は…何を思うんだろう。
「早速選んでいこっか」
デザイナーや
スタイリストも混ぜて
俺の衣装合わせが始まった。
たくさん用意された衣装の中から
厳選していく。
その時の彼女の目は
監督らしく
熱意がこもっていた。
それを見たら
俺も“大樹”役として
ちゃんと意見を言わなきゃと思い、
そのあとは
本当の彼女はなんなんだ
とかいうことを考えるのも忘れ
仕事に集中できた。
.
.
.
「うんっ、
いいと思います！」
監督のその言葉で
今日の仕事は終わった。
「お疲れ様でした！」
すごく時間がかかって
最後はみんな疲れてきていたけど
彼女はずっと笑顔を絶やさず
みんなに元気を与え続けた。
最後も
彼女の笑顔で
みんな気持ち良さそうな顔をして
出て行った。
「二宮くんは帰らないの？」
監督だけは
最後に少し仕事をしていて
帰らなかったから
俺も残っていた。
和「帰ってほしいですか？」
「ふふっ、いいえ」
この笑顔も
偽物なのかな。
そう考えると
今まで彼女の笑顔に
少しずつ惹かれていた俺の気持ちは
どこに行くのかな。
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愛美(プロフ) - みうなさん» いえいえ(^o^)/ (2014年11月26日 23時) (
レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - ありがとうございます♪ヽ(´▽｀)/ (2014年11月26日 23時) (レス) id: 93348bd7a4 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - みうなさん» たぶんもう鍵つけないと思います！でも、もしそうなった場合は聞いてくださって大丈夫です！ (2014年11月26日 23時) (レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - また鍵をかけるさいはパスワード聞いても大丈夫ですか?? (2014年11月26日 21時) (レス) id: 93348bd7a4 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - みうなさん» そんな風に読んでいただけたなんて嬉しいです(*´ `*) ありがとうございます、更新頑張っていきます！ (2014年11月26日 17時) (レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美 | 作成日時：2014年11月15日 23時
