story22 本当の自分 ページ22
俺と彼女は
役者と監督という関係としての
距離がすぐ縮まり、
人と人という関係でも
距離はどんどん縮まった。
最近では
どんなことも話し合える仲なんじゃないかと
俺は思っていて。
和「ほら、監督飲んで飲んで」
俺も上機嫌になっちゃって
監督に酒を勧めていく。
監督もお酒は好きなようで
飲むペースが止まらない。
初めのうちは
映画とは関係ない
たわいもない話をしていたんだけど、
酔いもちょっと入ってきたから
そろそろ
今まで聞けなかったような質問も
しようかなと思って
顔を上げた。
和「…監督？」
でも
聞こうとしてたことを忘れるくらい
彼女はいつもと
明らかに様子が違った。
彼女の顔に
笑みはなかった。
いつも、ほんとにいつも
笑顔の絶えない彼女。
そんな彼女の
笑顔じゃないところなんて
初めてで。
目は
どこか遠くを見つめていた。
彼女は
今ここにいるとは思えないほど
何か別なものを眺めているようだった。
いつも明るいから、
お酒を飲んだら
もっとおちゃらけた感じになるのかなって
そう思っていたからこそ
驚きを隠せない。
「…お酒飲むとね」
無表情のまま
口を小さく開いて話し出した。
「お酒飲むと
本当の自分になっちゃうの」
…本当の自分？
「本当の自分を
見せたくないから
いつも人と飲みに行くのは遠慮してるんだ」
彼女の言ってる意味は
よくわからなかった。
本当の彼女ってなに？
いつもの
あの彼女は
本当じゃないとでも言うの？
「二宮くんの知ってる木下Aは
いっつも笑顔の明るい女でしょう？
あれ、違うよ。
あの女は木下Aじゃないんだよ」
そんなことを
目の前にいる木下Aが話すから
俺はますます訳が分からなくなる。
「本当の私はね
笑顔なんてないんだよ」
監督は
笑ってない瞳を無理やり笑わせて
俺の目を見て言った。
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愛美(プロフ) - みうなさん» いえいえ(^o^)/ (2014年11月26日 23時) (
レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - ありがとうございます♪ヽ(´▽｀)/ (2014年11月26日 23時) (レス) id: 93348bd7a4 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - みうなさん» たぶんもう鍵つけないと思います！でも、もしそうなった場合は聞いてくださって大丈夫です！ (2014年11月26日 23時) (レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - また鍵をかけるさいはパスワード聞いても大丈夫ですか?? (2014年11月26日 21時) (レス) id: 93348bd7a4 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - みうなさん» そんな風に読んでいただけたなんて嬉しいです(*´ `*) ありがとうございます、更新頑張っていきます！ (2014年11月26日 17時) (レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美 | 作成日時：2014年11月15日 23時
