story14 承諾 ページ14
けれど、
彼女はなかなか
声を出さない。
和「あなたの言葉に惚れました。
あなたの作品を読んで
私は初めてあんなに興奮して
初めてこんなに
自分が演じたい役を見つけました。
あなたの言葉で演技をしたいんです。
“真希”の人生を動かした
“大樹”を、
本当は温かいのに残酷になってしまった
“大樹”の半生を
私が演じたいんです。
あなたの作品が映画となり、
もっとたくさんの人に広まることが
本当に嬉しいんです。
でもその作品を
半端なもので終わらせたくない。
だから私が演じたいんです。
私が絶対
あなたの作品を
最高のものにしてみせます。
あなたの言葉を
最高に演じます。
だから…お願いします」
もともと深かったお辞儀を
さらに深くした。
お願いします、
お願いします、
何度も心の中で
そう叫んだ。
静かな空間に
早まる鼓動を止められない。
その時
「わかりました」
彼女は
明るく
俺の緊張をほぐすような声で言った。
「二宮和也さん、
あなたを“大樹”役に採用します」
とっさに顔を上げた。
目の前の彼女の瞳には
迷いはなく、
俺を出演させることを
心から承諾してくれているようだった。
和「あっ…あ、ありがとうございます！」
嬉しすぎて
感激しすぎて
うまく舌が回らなかった。
和「絶対、
誰よりも“大樹”を演じきってみせます」
“大樹”役が
俺で良かったって
作品を見た人全員に思わせてみせる。
「期待しています」
それだけ言って
木下さんはすぐに行ってしまった。
その後ろ姿に
俺は何度も頭を下げた。
ありがとうございます、
ずっとその言葉を
心の中で唱え続けた。
次の日
事務所に行って
そのことを話すと
とてもとても怒られた。
勝手なことをするな、
他の映画の話もあったのに、
しかもこんな役だなんて、
と延々に怒鳴られた。
でも俺の
とてつもない話題作品だ、
という説得に
なんとか納得したようで
俺の“大樹”役に
OKを出してくれた。
その日から俺は
撮影が始まるのが
待ち遠しくてならなかった。
撮影の予定はまだ
何も決まっていない。
でも待つのを
我慢できなかった。
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愛美(プロフ) - みうなさん» いえいえ(^o^)/ (2014年11月26日 23時) (
レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - ありがとうございます♪ヽ(´▽｀)/ (2014年11月26日 23時) (レス) id: 93348bd7a4 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - みうなさん» たぶんもう鍵つけないと思います！でも、もしそうなった場合は聞いてくださって大丈夫です！ (2014年11月26日 23時) (レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
みうな(プロフ) - また鍵をかけるさいはパスワード聞いても大丈夫ですか?? (2014年11月26日 21時) (レス) id: 93348bd7a4 (このIDを非表示/違反報告)
愛美(プロフ) - みうなさん» そんな風に読んでいただけたなんて嬉しいです(*´ `*) ありがとうございます、更新頑張っていきます！ (2014年11月26日 17時) (レス) id: eadebd35f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愛美 | 作成日時：2014年11月15日 23時
