気付いて！色柱様！！【鬼滅の刃】

第２９話 ページ30

炭治郎「すみません彩部さん……ほら、善逸も謝れ」

善逸「いや柱だろうが許しませんけど」

炭治郎「コラッ善逸！」

『良いですよ謝ってもらわなくても…』



結局、蝶屋敷の中に入ってしまった…
胡蝶さんに見つかりませんように…



伊之助「お前柱なのか。そうは見えねぇけど」

炭治郎「伊之助！！」

『ハハ……良いですよ…慣れてるんで…』



よく鬼に柱なのにナメられるからな…
俺ってそんなに弱そうに見えるのだろうか…



炭治郎「ところで善逸はなんでそんなに怒っていたんだ？」

善逸「聞いてよ炭治郎！！あの人さぁ…」



善逸さんと炭治郎さんがヒソヒソ話を始めた。
な、なんだ？怖いんだが…



炭治郎「え、良いじゃないかそれぐらい。俺はしのぶさんを応援するぞ」

善逸「俺が怒ってんのは彩部さんの方なの！鈍感すぎだろ！」

炭治郎「彩部さんは俺たちみたいに耳も鼻も良くないんだから気付かないんだろう」

善逸「いやいや、顔で丸わかりだって！」

『こ、胡蝶さんがどうしたんですか？』



炭治郎「彩部さんはしのぶさんの事をどう思ってるんですか？」

『え゛ッ、こ、胡蝶さん…！？』



なんで皆、俺といえば二言目に胡蝶さんなんだ…！？



『こ、怖いけど……尊敬はしてます…』

善逸「意味わかんないですけど。怖さあります？」

『善逸さんたちには分からないんですよ…！俺、胡蝶さんに嫌われてるからよく睨まれるんです…』



そう震えながら言うと善逸さんが立ち上がる。
そして俺に人差し指をグリグリと押し付ける。



善逸「嫌われてる人を！！お茶に誘ったりしねーから！！分かります！？！？」

炭治郎「コラ、善逸！」

『ち、違います！あれは俺を殺そうとしてるだけで…』

善逸「ハァァ〜！？！？馬ッ鹿じゃない！？」

炭治郎「善逸！声を抑えるんだ！」



この人も怖い…



炭治郎「で、でも、善逸の言う通り、嫌いな人をお茶に誘ったりしないと思いますよ」

『そ、そうですかね…』

炭治郎「それに、柱合会議でも思ったんですけど、しのぶさんの彩部さんに向ける匂いは、なんていうか……甘いような匂いをさせてます」



甘い匂い…？



『ど、どういう事か俺にはよく……』

炭治郎「あ、す、すみません！でも、嫌いな人に向ける匂いではありませんでしたよ」



胡蝶さんが俺を嫌っていない…？
そんなはずはないと思うけど…

第３０話→←第２８話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す