Do you feel sick?【短編集】 (ページ1)

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黒執事＊喘息ページ1

□Setting□

■黒執事
■セバスチャン
■喘息

You >＞＞＞シエル成り代わり(女の子)

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Aside

「ｹﾎｯ…」

息苦しさに目が覚めた

もう一度眠ろうとしたが、努力とは裏腹に呼吸はどんどん苦しくなる

「げほっ、ぁ…ぜ、ぇ…っ」

終わりの見えない息苦しさに涙がこぼれたとき、

突然、体を掴まれ上体を起こされた

セ「お嬢様！」

「セ、ぅ、バスチャっ…はぁ、っ」

いつもの涼しげな顔はどこへやら

焦ったような表情の執事にさらに涙が溢れた

「っ、み、ず…」

どれくらい時間が経っただろうか

水を飲み、背中をさすってもらい、

話せる程度には回復した

「ごめん、なさい…夜遅くに…」

暗くて気づかなかったが、よく見れば

上着を着ておらずベスト姿で、手袋もしていない

咳き込んだ音を聞いて急いできてくれたのだろうか

セ「構いません、それよりお身体の具合はいかがですか？」

「だいぶ落ち着いた…あとは、薬を飲めば大丈夫…」

心地よいテンポで紡がれる彼の声に、さっきは叶わなかった睡魔に襲われる

身体から力が抜け、思わず目の前の彼にもたれかかる

「ん、ごめんなさ…」

言い終わるがはやいか、まぶたが落ちた

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セバスチャンside

朝食の仕込みをしているとお嬢様の気配が乱れた

いつもより荒く、眠っているより希薄に…

上着を羽織ることも忘れお嬢様の部屋へ向かう

ノックもせず、扉を開けるや否やベッドへ駆け寄った

セ「お嬢様！」

「セ、ぅ、バスチャっ…はぁ、っ」

丸く小さく蹲り、必死に息をするお嬢様を抱き起こす

「っ、み、ず…」

幾度か吸飲みで水を飲み、背をさすっていると随分落ち着いた

「ごめん、なさい…夜遅くに…」

セ「構いません、それよりお身体の具合はいかがですか？」

「だいぶ落ち着いた…あとは、薬を飲めば大丈夫…」

お嬢様の身体から力が抜け意識を失うようにもたれかかってくる

首筋を柔らかな髪がくすぐった

「ん、ごめんなさ…」

言葉をなくすと、すぅと落ちついた呼吸音が聞こえた

セ「おやすみなさいませ、お嬢様」