#151 大人編 ページ6
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「ああ、そうしてくれ。早速本題についてだが、主にアメリカを拠点とする組織があり、そこの捜査協力の以来だ」
「10年以上前から、我々FBIも捜査にあたっているのだけど、なかなか尻尾を掴めなくてね」
「それで、どうして僕達日本のヒーローに?」
10年以上も前からFBIが捜査にあたっているのだ
日本のヒーローが介入するには、あまりにも規模が大きすぎる
「彼らは日本にも関係があるんだよ。日本の中でも、若くて実力のある人に頼むのが賢明だって赤井くんがね」
「なるほど、それで僕とホークスに依頼したってことですか」
「君らの評判は聞いていたからね。個性もあまり被っていないかったし、こちらからお願いしたんだよ」
確かに、ホークスは速すぎる男と呼ばれ、21歳の段階でヒーロービルボードチャートJPの2位にランクインする実力である
また緑谷も同世代の中では頭一つ抜けていて、ビルボードチャートの上位にこそ入らないが、日本での知名度はかなり高いヒーローとなっていた
「細かなことは渡した資料で確認していってください。私たちはそろそろ失礼しますが、何かあったら連絡を。」
あのFBIである
こういった軽い打ち合わせでは長く時間を取れないらしく、連絡先を渡して去っていってしまった
「あっという間に終わったねー」
「ホークスは内容を知っていたんですか?」
「ん?まあ軽くね。組織のことなんて何にも知らないよ」
緑谷とホークスは、手元に残された資料を読んでいく
今までFBIが苦労して集めた資料なのだろう
そのページ数はかなり多く、メンバーのことなども細かに書かれていた
「それにしてもメンバーに日本人の人もいるんですね」
「恐らく日本からのスパイで入っているんだろうね」
いくら日本のヒーローといえど、彼らは日本のヒーローの中でも知名度が高く、アメリカでも知られている可能性はある
またメンバーに日本人がいるとなると尚更だ
「僕達は一体何をすれば…?」
「捜査協力らしいから、スパイとして入り込むというよりは彼らに関係する事件を片っ端から片付けていく感じかな」
「そうなるとしばらくはアメリカ生活ですね」
「いや、日本での関連事件もあるだろうし、そっちを担当するんじゃない?まあアメリカには頻繁に来ることになるだろうけどね」
「なるほど」
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作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年5月4日 18時