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#193 大人編 ページ48




一瞬、ジンの体が傾く



その隙を見逃さず、赤井さんが発砲し、ジンは身動きの取れない状態になった



「さあ、これであなただけですよ、ベルモット」



「あら、まだボスとラムがいるじゃない」

「それがたった今、連絡が届いたんですよ。

NSBがラムを確保、ヒーロー達があなた方のボスを捕まえたってね!」


「ボスは随分歳とってるらしいからな

下手に体術なんて使えば、って考えたの可能性がある」





「やっぱり、男は重要な時に役に立たないわよね」


『そうね。確かにそれは私もそう思うわ』


「あらレツィーナ、ここまで黙っておいて、ただで済まされると思ってるの?」


『さぁ?でも、ベルモットがそんな男に殺られないように、ここは私が相手してあげるわ』





ベルモットを目の前にし、銃を構える。

ただ撃ち合ってるだけじゃ、この戦いは終わらない

だからこそ、気を紛らわせて狙うしかない




『ここで最後になるかもしれないし、思い出話でもゆっくりどうかしら?』


「あなたにそんな余裕があるなんてびっくりよ

そうね、でもただ撃ち合ってるよりは暇つぶしになりそうだわ」



『私ね、母には本当に感謝してるの。育てて貰ったのは途中からだけど、実の母のように思ってるわ』


「あら、そうなの?知らなかったわ。じゃああなた、実の母親に対してはどう思ってるのかしら?」


















『どうもこうもないわ。



今こうして撃ち合ってるのが、何よりの証拠でしょ?





お母さん(・・・・)








「ほんと、自分に似て勘の鋭い子を持つといやね


知らない間に勘づかれてるんだもの。」





ベルモットの目の色が一瞬、変わる


その時を見逃さない



私はベルモットに向かって銃を打ち、腕と脚をそれぞれ掠めた






『あら、私だって途中までは叔母だと思ってたのよ?

だからびっくりしたわ、陽月性は叔父から貰ったもので、本当の両親は他にいる、って知った時ね』



「その様子だと、父親の方にも見当がついてるのかしら?」




『まさかこんな形で3人揃うとは思ってなかったの。


どうせ揃うならもっと感動的が良かったのに』







その言葉と共に、ベルモットへ向けて引き金を引く


銃弾は太ももに当たり、ベルモットは崩れ落ちた


そして、近くにいたバーボンが確保













悪夢のような時間は、朝を迎えたのだった




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設定タグ:ヒロアカ , 名探偵コナン , 爆豪勝己   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年5月4日 18時

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