#150 大人編 ページ5
*
あの同窓会から1週間、
緑谷は、アメリカを訪れていた
なんとホークスの付き添いである
「いやー、緑谷くんに頼んじゃってごめんねー?事務所違うのは知ってたんだけどさ、まあ色々とあって」
3年経っても変わらないその飄々さに、緑谷は思わず苦笑いをした
「ホークスと一緒に仕事が出来るなんて光栄です」
「ま、肩の力抜いて気楽にね。今回の任務はそんなに大掛かりなことじゃないんだけど、重要だよ」
「あ、実は内容とかは全く聞かされてなくて。相手がホークスっていうのもほんとについさっき知ったので」
「一応口外禁止の任務だからね。詳しい内容はここじゃなくて着いたら話すよ」
そう言うと、慣れたようにタクシーを捕まえて任務の場所まで向かう
飛行場からはそう遠くなかったらしく、車で10分ほど走った所にあるかなり大きなビルの前で車を降りた
「ここが今日の仕事場所。さ、行こっか」
「はい!」
中へ入ると、かなり厳重なチェックを受ける
その後2人が通されたのは日本の数倍もある会議スペースだった
「ホークス、えっとその、このビルは…?」
「入口で気づいてると思ってたよ。ここはFBI、アメリカ警察のお偉いさんって所かな」
「FBI…!!」
気付かぬうちにそんな所まで来ていた事実に圧倒される
どうやらこれから何かの打ち合わせが始まるらしい
「待たせてすまない。確か日本のヒーローの人だったかね」
明らかにアメリカ人だが、日本語が堪能らしく日本語で話しかけてくる
「ええ、ホークスと」
「で、デクです!」
「私はFBIのジェイムズ・ブラックだ。今回の任務ではよろしく頼むよ」
「実は僕、まだ内容を何も伝えられてなくて…」
「あらあなた、何も知らずにここまで来たって訳?」
「ジョディくん、私が頼んだんだよ。極秘任務で頼むとね」
「わかりました。私はジョディ・スターリング、同じくFBI捜査官よ」
「お2人とも、日本語が堪能なんですね」
「ええ、まあ日本にいた時期もあったので」
お互いに自己紹介が済んだところで、今回の任務の説明に入る
「今回、君たちには私たちFBIと協力して捜査に当たってもらうわ」
「先程もお伝えしたが、これは極秘任務だ。くれぐれも、口外しないように頼む」
「大丈夫ですよ、その辺はちゃんとしますから」
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作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年5月4日 18時