#176 大人編 ページ31
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Aがヒーロー公安委員会での用事を済ませている間、緑谷と轟は2人で話し合っていた
「まさかほんとに、同じ任務だったとはね」
「しかも相手がAだったとはな」
「僕も驚いたよ。あれだけ探し回ってたのに…」
お互いになんとも言えない感情になり、何度目かの沈黙が訪れる
NSBからの任務とあって、その任務内容をAが2人に話すことは無い
そのため、今彼女が何をやっているのかは全く分からないのだ
2人はただただ、彼女が戻ってくるのを待っていた
「ねえ轟くん。これってみんなに伝えるべきなのかな」
「さあな。伝えても混乱するだけな気もするが、伝えないのも違う気がする」
「うん、それに1番はかっちゃんだよね。伝えるべきか伝えないべきか。」
「俺は… 伝えないべきだと思う。」
「難しいことだよね。僕たちみたいにAちゃんから会いに来るか、偶然会うとかが1番いいのかもしれない…」
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Aside
『ということで、情報の開示をお願いします』
前回の組織の件で、日本からの組織へのスパイがいる関係で日本のヒーローが組織に関与した
NSBはそのことを危惧し、私に日本のヒーローの情報と現在活発に活動しているヴィランや団体などの情報を集めてくるよう命令した
多分組織もその情報は欲しいはずだから、組織からの任務と言ってもいいだろう
実際の組織からの任務は、日本に新しい研究所を作るからその責任者に会ってくること。
どの組織も、人の使い方が荒くて困るんだよね
『FBI側からの依頼だったとはいえ、日本のヒーローが介入したことです。
本来ならば望ましいことでは無いので、現在日本で活躍しているヒーローの個性などの情報、それからヴィランについての情報も頂けると幸いです。』
「なぜヴィランの情報まで教える必要がある」
『日本のヴィランがアメリカで暴れ、一般市民が被害を受けました。そのようなことが今後起こらないよう、警戒する必要があるので』
「チッ」
明らかに嫌そうな顔をする人に対して、表情1つ変えずただ相手を見つめる。
だけどまあ、そんな簡単に承認するはずがないか。
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作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年5月4日 18時