#172 大人編 ページ27
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「緑谷少年、アメリカでの任務お疲れだったな!実は、君を公安警察の方がお呼びだ。急で悪いが、警視庁まで行ってくれるかい?」
「わかりました、オールマイト」
アメリカから帰ってきて2日。
緑谷は警視庁まで向かっていた
「最近、こういう任務が増えたなぁ」
警視庁に入り、用件を伝えるとすぐに人が来て、どこかへと緑谷を連れていった
そして着いたのは、電話のみがある部屋。
急に鳴り出した電話を取り、恐る恐る耳に当てる
「はい」
「やあ、君がデクくんかい?」
「そうです」
「初めまして。私は公安警察のゼロと申します。あまり姿を見せられない立場上、このような形になってしまってすみません」
なんと、電話の相手は安室透
否、降谷零である
彼も緑谷と同じく2日前までアメリカにいたのだ
ノックリストに雰囲気が書かれていることや、1度緑谷とポアロで会っていることから、顔を見せられないのである
「アメリカからの任務で帰ってきたばかりのところ悪いですが、あなたとホークスにはお願いがありまして。
聞いているかもしれませんが、NSBの方から1名、協力の依頼が来ています。
といっても何かをする訳ではなく、ただ単にあなた方にいわゆる世話役を頼みたくてここに来ていただきました」
そういえばジェイムズさんがそんなことを言っていたな、とぼんやり思い出す
「世話役もそんなにすることはありませんが、彼女が何か困ったことがあったら助けてあげて欲しいとの事です。
それでは、お願いしますね」
一方的に電話が切れる
すると隣に1人の男が現れた
「私は彼の部下の風見と申します。何か連絡があればこの番号に。詳しいことはまた追って連絡しますが、彼女が来るのは1週間後、年が明けてすぐです。」
かなりのハードスケジュールの中、それに対応しなくてはならない
それでも、Aのことを考えているよりはいいのかもしれない
そう考えた緑谷は、よりいっそう仕事に没頭しようと決めたのだった
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作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年5月4日 18時