#164 大人編 ページ19
*
「なるほど。我々を思っての行動だったのか」
「でも連絡無視はやりすぎだと思うけどね。探し出せること、祈ってるよ」
今していること、そうホークスは話した
やはりAはあの灰原と言う少女を守るためになにか危険なことに足を踏み入れているのだろう
常闇は、そう確信した
反対にホークスは心から祈っていた
Aに協力を申し込まれた自分では、彼女を救うことは出来ない
どれだけ危険でも、無事を祈るしか無かった
彼女のことをそう簡単に話す訳には行かないが、A組の皆には探し出して救ってあげて欲しい
彼らならそれが出来るとどこかで思っていた
____________
_______
『久しぶりね、バーボン』
「レツィーナも。連絡が遅くなって申し訳ありません」
『あなたにしては時間がかかったみたいだけど、どうかしたの?』
「公安の方で緊急案件がありましてね」
『そう、それは大変だったわね』
2人は、電話で話をする
お互いの立場がある以上、学生の時のように気軽には会えないのだ
「調べた資料、パソコンに送りますね」
『ありがとう。確認するわ』
Aが送られてきたファイルを開くと、バーボンの調査結果が分かりやすく纏められていた
「他のこともついでに調べておきました。お望みのヒーロー名は、3枚目のところですよ」
『ああ、これね。ヒーロー名は…え』
「どうかされましたか?」
『いえ、気にしないでちょうだい』
そこには、見慣れた2つの名前
本案件を担当する日本のヒーロー
ホークス
デク
以上2名にFBIは捜査協力を依頼
2人は引き受けた模様
『ホークスとデク…』
「若手ですが、実力のある2人です。デクの方は、この前ポアロに来ていましたよ。お知り合いですか?」
『あら、どうして?』
Aは動揺を隠すようにベルモットを意識して話す
「レツィーナのことを聞かれましたからね。ほら、前に話したあなたの事を探っている同級生ですよ」
『そこまで知っててわざわざ聞くのね。彼は同級生よ、高校のね』
そういえば、この前爆豪に電話した時、近くに緑谷もいたような気がする
何となくだが、そうなると私を探している中心はデクである
この前の電話で、最後にするつもりだったんだけどなぁ…
複雑な思いを抱えつつ、バーボンの調査資料を細かく読みといていった
*
196人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年5月4日 18時