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#163 大人編 ページ18





「ホークス、聞きたいことがある」


常闇は静かにホークスにそう告げる

ホークスは、まるでそう言われるとわかっていたかのように常闇を別の部屋へと通した



「聞きたいことねぇ。とりあえず、ここ座って」

「単刀直入に聞こう。ホークスは陽月の居場所を知っているのか?」


今までずっと、触れてこなかったこと

いや、触れられなかったこと

それを今自分は尋ねていると思うと、少し身震いがした








「………まあ、知ってるかな」


少しの沈黙の後、ホークスはゆっくりと答えた


「ならば教えてくれないか。我々は陽月を探そうと皆必死になっている」


「それはちょっと厳しいかな」


いつものヘラヘラとした態度ではなく、真剣に言う


聞く前から何となくわかっていたことだが、やはり教えてはくれないことに、常闇は肩を落とした







「どうしてそこまでレーナのことを知りたいの?」


ホークスの純粋な疑問だった

もちろん、Aに会いたい気持ちがあることはわかっている

だが、同窓会に来ていなかったと言うだけでここまで探すだろうか?

ヒーローだし、忙しいと思うのが妥当だろう



「陽月と連絡が取れないからだ。正確にはこの前1度取れたが、向こうからでこちらからは繋がらない」


「音信不通状態ってこと?」


「ああ。ホークスは知らなかったのか」


「…それがね、俺は連絡取れるんだよ。すぐには繋がらないけどね」



お互いに、驚くべき事実だった

ホークスは当然のようにAとは連絡が取れると思っていて

常闇はホークスがAに連絡を取っていないと思っていた







「陽月は、我々の連絡だけ無視しているのか…?」


思えば、緑谷たちがあったAの友達も、連絡が取れると話していた

募っていく不信感

一体、なぜA組からの連絡は取らないのか

Aに、何かしてしまったのだろうか


そんな考えが常闇の頭の中を巡っていた時、ホークスが口を開いた


「もしかしたら… 君達のことを巻き込みたくないんじゃないかな?」

「巻き込む…?」

「こっちにも色々事情があるからね、たくさんは話せないんだけど。君達はヒーローでしょ?だからレーナが今してることに巻き込んで危険な目に合わせたくないのかもね」


ホークスはヒーロー公安委員である

Aと同じ立場であるため、連絡は必要。

蘭たちは一般人であるため、巻き込まれる可能性は低い

つまり、Aはわざと彼らを遠ざけていたのだ



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設定タグ:ヒロアカ , 名探偵コナン , 爆豪勝己   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年5月4日 18時

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