#157 大人編 ページ12
*
だがお互いにそれを話すと正体がバレてしまうため、何も言い出せないのだ
「まじか、ってことはここが…」
「Aちゃんがよく通ってたカフェってこと?」
「実は僕達もね、同窓会を開こうと思ってAちゃんに連絡を取りたかったんだけど取れなくて、今探しているところなんだ」
「あれ、でも待てよ」
「デク達と同級生ってことはー」
「Aお姉さんもヒーローって言うことですか!?」
切島と緑谷の言葉に、子供たちが引っかかる
「知らなかったの?」
「ただの大学生だと思ってたぜ」
「でもよく考えたら、大学行ってるなんて話してなかったね!」
「ケロ、Aちゃんはヒーローだって教えてなかったってことかしら?」
情報が集まれば集まるほど、増えていく疑問
「歩美たちより、蘭お姉さんに聞いた方がいいよ!」
「そうですね!Aお姉さんと仲が良かったですし」
「あなた達、そこら辺にしておきなさい。博士のとこで新しいゲームするんでしょ?」
「あ、そうだった!安室さんも誘いに来たんだけど、一緒にやらない?」
「あら!安室さんもうすぐで上がりですし、いいんじゃないですか?」
「そうしたいところですが、生憎僕はこの後予定がありまして。」
「だってさ、ほら、行くわよ!江戸川くんは?来るの?」
「いや、灰原俺はいいや。この後予定があって!」
「僕達もその蘭さんを訪ねてみようか」
「蘭さんならこの上に住まれてますよ」
「ありがとうございます!コーヒー、美味しかったです」
全員が一気にいなくなり、閑散とする店内。
「お客さん、急にいなくなっちゃいましたねー」
「あはは、そういう日もありますよ」
「このあともお客さん来なさそうですし、安室さん上がってもらって大丈夫ですよ!予定、遅れないようにしないと」
「ありがとうございます。それじゃあお言葉に甘えて」
喫茶ポアロのバイトから上がると、安室はある場所へと向かった
「すみません、おまたせしましたか?」
「いえ、私もさっき着いたばかりよ」
「それにしても、急に会えないかなんて驚きましたよ、Aさん」
『迷惑だったかしら?』
そう、安室の予定とはAと会うことだったのだ
現在、2人は警視庁の中にいる
ついさっきまで話の中心人物だった人と会っていることに、どこか不思議な感覚を覚えた
「とんでもない。それで、今日はどうしたんですか?」
*
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作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年5月4日 18時