#147 大人編 ページ2
*
「ケロッ、Aちゃんが変わったのっていつ頃からだったかしら?」
「私的にはインターンの後辺りからだったかと」
「! そういえば最初のインターンの際、ホークスに陽月が呼ばれていた時があったな」
「何それ!詳しく聞かせて!?」
「私も気になるー!」
「その前日、俺もホークスに呼ばれていてな。陽月も俺と同じように個性の使い方で呼ばれていたのだと思うが、次の日に体調を心配する素振りがあった。陽月とホークスが特に話すようになったのはその後だ」
珍しく饒舌な常闇に、一同は少しだけ驚きを隠せなかった
だが、少し考えてみれば普通のことである
2年前まで同じ事務所で働いていた同僚と連絡が取れていないのだ
「そういえば陽月さん、いつでしたか頭痛で倒れた時がありましたよね」
徐々にヒートアップする討論。
次から次へと情報が出てきて、陽月Aは今どこで何をしているのかという推理を捗らせた
「おいらにはわかる!その夜ホークスと何かあったに決まってんだ!!そりゃあもう心を揺るがすような…ふべっ!!」
「峰田ちゃん、アウトよ」
爆豪がいる手前、峰田の発言は確かにアウトだったが、それにより1つの仮説も皆の頭の中に浮かび上がった
ホークスと陽月は、そういう関係なのではないか
爆豪との事があり、言い出しずらかったから、こうして皆からの連絡を絶っているのでは無いかと
だが、その仮説はすぐに間違いだとわかる
「いや、それは無いな。前に陽月はホークスから彼氏とは上手くいってるかなどと聞かれていた」
「ちぇっ、昼ドラ的展開を望んでたのによ」
「今どこにいるんやろね、Aちゃん」
今まで散々あることないこと仮説を立てて来ていたが、麗日の一言で、急にしんみりとしてしまった
「アメリカ」
「「え?」」
「あいつが日本以外にいんならアメリカしかねぇだろ」
日本以外の場所にいる、その考えは誰一人として思いついていなかったのである
Aはアメリカで育ったと話していたため、その可能性がかなり高いことをわかっていたはずなのに、だ
「それで言うと、ホークスもアメリカに用があるのか、最近出かけることが多くなった気がする」
「これは…」
「ビンゴじゃね?」
ようやく筋の通った仮説がたった時、緑谷が急に立ち上がった
*
196人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年5月4日 18時