もう逃げないで【爆豪勝己】 (ページ37)

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#36 ページ37

『どうって… 私教えるって言ってない』

言った覚えがないです

非常事態の時とは言ったけどさ、明らかに今じゃないじゃん？

あとこれ何回目だろ

「俺は知りたい。」

『なんで？』

「気になる」

『いやだからなんで気になるの？』

「普段はそこまで人の個性に興味ねぇが、お前の個性の使い方は役にたつ気がする。」

『でも教えない』

「なんでだ？」

『教えたくないから』

「なんで教えたくないんだ？」

何この会話。

なんで轟くんが同じこと繰り返すの？

『前にも言った！！はぁ、私もう帰るね』

轟くんとの会話、話が噛み合わないんだよな

質問そのまま返さないでよ

にしても毎回きつい言い方してるからまた謝らないとな

それに、今日は呼び出されてばっか

もう呼び出されませんように

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帰宅後

『ただいま。お？珍しくこの時間にお母さんがいない』

いつもは私が帰って来る時だけは家にいるのに

何をしているのかは知らないし、お互いに探らないが、基本的に夜と午前中くらいはいないことが多い。

制服から楽な部屋着に着替え、リビングへ行く

『なんか甘いもの食べたい、あるかな』

お、アイスある

食べよ

テレビではちょうど雄英体育祭についてやっている

『あ、私写ってないか見なきゃ！』

テレビで流れた限りの映像を見たところ、雄英側が許可してる分？の映像に、私は写っていなかった

一瞬、障子くんの中にいる私が見切れているが、本人かせいぜいベルモットくらいでないと分からないレベル

体育祭終わったら休みあるし、存分にくつろごう

pururururu

スマホに着信が来ている

『あ、お母さんか』

「もしもしA？ちょっと、面白いものが届いたの。メールで送るから、チェックしてくれるかしら？」

『面白いもの？』

「そう。クールキッドが食いつきそうなね。あなた今暇よね？」

『クールキッドが…。あー、雄英体育祭のニュース映像みてた。写ってなかったよ』

「ならいいわ。とにかく、もし休みならそこに言ってちょうだい。よろしくね」

『あ、ちょ…』

ツーツーツー

お母さんの悪い所は、要件だけ行って切るとこだよな

送られてきたメールを見ると、そこにあったのはなにかの招待状のようなものだった

黒に白字で

陽月A様へ

とだけ書かれた封筒と共に

次回、コナン編です！