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『あ、ごめんね、言い方キツかった。でも、あんまりそうやって何人かで責めてくるのはやめて欲しいかな…』
「それは、悪かった」
『うん、お互い様だね!じゃ、体育祭頑張ろ。お茶子ちゃん、帰ろ!』
危ない危ない。
相手を怒らせず、私に対しての警戒を解く。
だけど、こちらも完璧じゃないことを示しておくのが大事
最近、すぐ謝れてなかったから、今回はセーフ
これでA組の印象は少しだけど良くなったはず
まあ、爆豪くんを除いて……
「すごいねAちゃん!かっこよかったー!」
『そんなそんな、逆にごめんね、怖かったよね』
「確かに驚いたけど、怖くはなかったよ。むしろカッコよかったって!」
『そうかな、ありがとう』
更衣室のことから始まったけど、お茶子ちゃんとはかなり仲良くなれて、今では一緒に帰ってるくらいだ
よく緑谷くんと飯田くんもいるけどね
でも、あんまり仲良しにならないよう、気をつけておかないと
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『ただいま。』
「あら、おかえりA。そういえば、もうすぐ体育祭よね?どうするつもりなの」
『さぁ。担任の先生からは本気出せって言われてるけど、そうすると最終種目まで残ることになる。』
「?なにかダメなことでも?」
『そうね、名前を呼ばれるらしいの。しかもフルネームで』
「となると、あなたが雄英にいることが全国的に、いや、世界的にバレると…」
そう、そこが問題。
組織の私のことを知っている人は極わずかだけど、それでものちのちヒーロー科に在籍していたことが残っているとめんどくさい事になる。
「そうね、たまたま最終選考に残れなかった、という感じにしてちょうだい。」
『たまたま…?』
「ええ。別に残っても悪くは無いのよ。あなたにはずっと調査しかさせないつもりだしね。だけど、スパイをする時に多少めんどくさい気がするのよ。」
『相手方にヒーローだとバレると…』
「まあ、Aならそんなことくらいで失敗はしないと思うけど、大々的にテレビに映るのは良くないわ。そういうことで、頑張ってね」
『はい…』
結構な難題を押し付けてくるよな…
とにかく、体育祭でどうするかを考えなきゃ
種目は確か、障害物競走と騎馬戦と対戦の3つ
前世で見たアニメを頼りに考える
騎馬戦で敗退して、かつ本気を出せるってなると…
よし、体育祭ではこの作戦で行こう!!
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作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年1月28日 15時