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「おい、起きろ!起きろっつってんだろこのアマ!!」
『うわっ!え、あ、爆豪くん、おはよう…?突然なんだけど、ここはどこ?』
「てめぇふざけてんじゃねぇ!ここは病院だ。相澤先生が目覚めたらしいから連れてきてやったんだよ!……さっき、てめぇが謝んなきゃ気がすまねぇみてぇな顔してたからよ」
『ありがとう、爆豪くん。』
「つったく、なんで俺がここまで面倒みなきゃなんねぇんだよ」
なんだかんだ言って、君は優しい。
病院でお花を買い、相澤先生の入院している部屋の前まで行く。
どうしよう、入っていいのかな?
せっかく爆豪くんが連れてきてくれたのに、入らない訳には…
でも、これで除籍を言い渡されたらどうしよう。
いや、除籍はいいんだけど、後遺症が酷すぎるとか言われた方が立ち直れない…
「なにグズグズしてんだ?さっさと行ってこい!!」
『うわっ!』
急に押すって酷くない…?
「その声、陽月か…?」
『あ、はい、そうです…』
「もうとっくに面会時間はすぎているが、どうした?忍び込んだとかじゃねぇだろうなぁ?」
『いや、あの、その、相澤先生の生徒だって言ったら、さっき目覚めたところだからってことで…』
「はぁ、で?何の用だ。ただ容態を見に来ただけなら今すぐ帰れ」
『ごめんなさい!!』
「は…?急にどうした」
えっと、まずは、まずは治癒のこと話して、それから…
「落ち着け、動揺するな。」
『あの、実は、相澤先生が倒れた後に、梅雨ちゃ…蛙水さんが相澤先生のことを運んで、その、そこで、私の個性でできる治癒をしました。』
「はぁ、お前がか」
『え…?』
「医者が言ってたよ。腕の怪我があんなにも酷かったのに、後遺症がないのは、誰かが治癒した形跡のおかげだって。ありがとな、おかげで助かった」
『いや、でも、顔の怪我には気づけなくて。だから、先生の目に後遺症が…!』
「別に、大したものじゃない。少し使用時間が短くなるだけだ。逆に、腕の方が危なかったらしいからな。」
『あい、ざわ、せんせい…』
「だが、緊急事態とは言え、指示なしに治癒をしたことは、反省してもらう。今回は、運良くいい方に転んだからいいが、逆に悪化させていたら大変な事だった。まあ、そこまで反省してるなら、次からは気をつけろよ。」
『はい…!ありがとうございました。』
「じゃあまた学校で。気をつけて帰れよ。」
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作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年1月28日 15時