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「「両腕粉砕骨折、顔面骨折、幸い、脳系の損傷は見受けられません。ただ、眼窩底骨折が、粉々になってまして…目に、何かしらの後遺症が残る可能性もあります。」だそうだ。」
「ケロ…」
「そんな…」
相澤先生…
どうしよう、私のせいだ。もっとちゃんと治癒できてれば…
「13号先生は?」
「治療は終わってる。背中から上腕にかけての裂傷が酷いが、命に別状なし。オールマイトも、同じく命に別状なし。リカバリーガールの治癒で、十分処置可能とのこと。保健室にいるよ。」
「デクくん!」
「緑谷くんは!?」
「みどり…あぁ、彼も、保健室の治療で、間に合うそうだ。」
「良かったぁ。」
「さあ、教室へ戻ってー」
「「はい!!」」
ほんと、まだまだ力が足りなかった。
後遺症が残らないようにって思ったのに
両腕、特に肘の怪我は治せたけど、顔がそこまでやられているとは…
ごめんなさい、相澤先生
謝りに行かなきゃ。さっき、救急車に乗せる時に病院名は耳にした。明日、いや、今すぐにでも行って…
「爆豪!教室戻れってよ!陽月も、行くぞ!!」
「わかってるよクソが!!」
いつ行こう。たとえ今から行ったとしても、相澤先生が目覚めてなかったら意味ないよね…?
いや、意味はあるけど、ちゃんと面と向かって謝れないし…
「おいスピード女ァ!!何ボケっとんだ!!さっさと教室戻れって言われただろうが!!」
『かっ、ちゃん…』
「あぁ!?誰がかっちゃんだ!!って、おい、てめぇ、何泣いて…」
『え?』
「気づいてねぇのかよ!?ちょっと俺に言われただけで泣くなこのアマが!!」
『…うん、そうだね…』
泣いてるって言われたって、そりゃあ一人の人助けられなかったんだよ…?
まあ、敵側の私が何言ってんのって感じかもしれないけどさ
「っだぁーー!!しんきくせェなぁ!何がそんなに悔しかった?言ってみろよ!」
『そんなこと言ってるかっちゃんこそ、緑谷くんの今日の動きみてモヤモヤしてたクセに…』
「あ?てめぇいまなんつった?」
『ごめん、なんでもない。こういう時、つい相手を怒らせるような言い方しちゃうのダメだよね、悪いよね…』
「てめぇ何言って… あぁ、もう、さらに泣くな!めんどくせぇ」
『めんどくさくてごめんねぇえぇぇ』
「嘘だよ嘘、めんどくさくねぇから!!調子狂うなぁ!ったく、とりあえず戻るぞ。話はそれからだ!」
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作者名:レモネード x他1人 | 作成日時:2022年1月28日 15時