バカで女子力がないマネージャーの日常【ハイキュー】 【青葉城西】

事の発端 ページ3

全てはここから始まった。



春。




入学したてぴっちぴちの頃、放課後では部活勧誘の為部員である先輩たちがビラを配ったり新入生に声をかけたりしている。

『君、背高いね！バスケやらない？絶対活躍できるよ！』


『茶道部どうですかー？週2で忙しい人でも大丈夫ですー！』


『洋裁部入りませんかー！不器用な人でも全然オッケーですよー！』


『ラクロス部どーですか！！』




でも、どの部活よりも人一倍うっさい部活が私がじき関わっていく部活とは思いもしなかった。






『きゃぁぁぁっっ！！及川さぁぁん！！』
『マネージャー勧誘ですか！？』
『カッコいい！！！！』
『マネ候補です！』




この及川さんという人がいるらしき男子バレー部だ。





貴)うるさ。






確かに女子に囲まれてる及川さんという人はまぁ、イケメンの部類に入ると思う。





見たことないけど、アイドルとかにいそうな顔だし。




まぁ、私も女でもてないから分かんないけどな！




でも、私にはカンケーない話だ。バレーはルールや専門用語とかは分かるけど私は興味もない。




ファンクラブの奴らの横をすり抜けようと、端っこに移動した時だ。


ドンッ




その及川さんとぶつかった←(オーマイガー)




及)あ、ゴメンね。大丈夫？




女なら誰でも落ちそうな笑顔を浮かべる及川。




でも、そんな笑みに引っかかるほど私はそんな単純で疎くない。




貴)別に。



思ったことをどストレートに口にし、立ち去っていった。




『何あの子！！』
『せっかく及川さんが謝っているのに！』
『でも、結構イケメンじゃなかった！？』




女子らの話など耳にも入らないまま私はスタスタと昇降口へと足を進めた。





及川さんが









及)面白い子みーつけた。





って怪しげな顔で呟いているのも知らずに。

有名人→←設定

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す