落し物を拾っただけのはずだった…【アイカツプラネット】

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空音side

翌日、私は今学校にいる。

綿貫さんが、「遅いから一旦帰って。お礼は翌日させてもらうから、また事務所に来てもらえる？」といったので、すぐに帰った。


ぶっちゃけ授業の内容が頭に入らない。

さっき栞さん改め本谷栞さんから声を掛けられ、おそらくその後ろに付いていた女の人が舞桜さん改め音羽舞桜さんだろう。

音羽さんって、ハナやってる人じゃん。

舞桜ちゃんって珠樹さんが言ってる時、なんで気づかなかったんだろう。

そんな人から声をかけられて、凄いソワソワしている。

友だちの凪帆からもいろんな意味で心配されている。


そうこうしているうちにお昼になった。

言われた通りに屋上へ行ってみると、昨日ぶりの珠樹さんと本谷さんがいた。


「空音ちゃ〜ん！ 昨日はありがとう！ もう完璧、たった二時間で振り覚えられるって何者！？」


「えっと、私のせいで迷惑かけてしまってごめん。シオリをやってくれてありがとう」


「お礼を言われるほどの事をしたつもりは…」


二人のアイドルと話している。

本人から言われて実感したけど、昨日は一日アイドルをした。

急に実感わいてきた。

それに私はシオリさんの評判を下げた。

なのにこの人はそんな事気にせずに話してくれる。


「いずみさんからもお礼させると思うけど、私からもお礼させて。はい！ これ、すっごく美味しいドーナツなんだ」


「え、わざわざすみません」


ドーナツを受け取ると、また事務所でと二人は何処かに行った。

とりあえず凪帆と食べよ。



そして放課後。凪帆と一緒に食べたドーナツはすごく美味しかった。

見た目も可愛い、味もいい、きっと値段もそこそこするんだろうな。

そんな事を考えながら、私は事務所へ歩いて行った。




第一話【落し物と代役】完

第二話【いきなりアイドル】→←＊

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