落し物を拾っただけのはずだった…【アイカツプラネット】

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空音side

「おはよう空音。体調は大丈夫？」


「綿貫さん、おはようございます。万全です！
しっかり寝ました！」


「舞桜と栞に感謝しないとね。二人が声かけなかったらどうなってたことか」



本当そうだ。

あの二人が声をかけてくれなかったら、レッスン室が閉まるギリギリまで籠ってただろう。

自己アピール審査、終わったらお礼しよう。



「じゃあ時間も近づいてきたし、アイカツプラネットに行きましょ」


「はい！」


アイプラフォンを手に持って、鏡の中のソラに手を合わせる。

よし、ここからは名来空音じゃなくてソラ。

もう一人の自分として、精一杯輝かなくちゃ。

そう思い目を瞑ると、私はアイカツプラネットにいた。



「おはようございます。ソラさん、ですね。では、こちらの椅子に座ってお待ちください」


オーディション会場でそう言われて、椅子に座る。

自分より前には結構人がいて、その人たちを見ると緊張が加速した。

落ち着け私！ 深呼吸だ私！

自分の心をひたすら落ち着けていると、気がつけば自分の番が近づいてきていた。



そしてついに


「次の方どうぞ」


「はい」


呼ばれたぁぁぁ！

部屋の中に入ると、関係各所の方々いっぱいいた。


「ではお名前と年齢をどうぞ」


私はスッと息を吸ってこう言った。


「ソラ、一五歳です」


今まで自分の名前を名乗ってきた中で、一番緊張した。


でも、一番ワクワクしてたのも事実だと思う。




＿＿＿＿＿

空音ちゃんは高校一年生で、まだ誕生日を迎えてないので、十五歳ということにしてます。

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