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空音side
綺麗…
単純にそう思った。
私はそのドレシアと話してみたくて、急いで走り出した。
「えっ!? 空音ちゃん!?」
「ふふっ。あのドレシアは、シャインブルースカイね。あの子なら大丈夫ね」
はあっ、はあっ…
うわぁ、近くで見るとより綺麗だな。
光を反射して、三百六十度どこから見てもキラキラしていて、まるで晴れの日の青空みたい。
しばらく眺めていると、ドレシアと目があった。
「見ない顔だね。僕に何か用かな?」
うえっ! あっ、ええ…っと
「凄く素敵だなと思って…。 私、オーディションであなたのドレスが着たいです」
「ありがとう。でも、それだけじゃ僕のドレスは着させられないよ」
えっ…。じゃあ、どうしたらいいの?
こういう時は、自分の思いを伝えるに限る!
「私、空が大好きなんです。晴れの日、曇りの日、雨の日、雪の日、あと雷や嵐の日だって」
「へぇ… 晴れの日以外の空も好き、そんな子初めて見た。今まで僕のドレスが着たいっていう子は全員、晴れの日の青い空にしか興味がなかったからね」
晴れの日はものすごく青くて元気になれる。勇気をくれる
曇の日は一面灰色で。晴れの日の青でもなく雨の日の黒っぽい色でもない別の色。
雨の日はなんだか空に泣いていいんだよって言われている気がする。
雪の日だって、雷の日だって、嵐の日だって。
全ての空にいいところがあって。
素敵だと思う。
「あと、朝の空、昼の空、日が沈む前の空、夜の空、真夜中の空、夜明け前の空。全部大好きです」
朝は清々しい。昼は真っ直ぐ。日が沈む前は寂しい感じ。夜は昼見えなかった星が見える。
真夜中はなんだか、この世界に自分しかいんじゃないかって思う。
夜明け前はなんだか物事が始まりそうでワクワクする。
「っていうのが私の空に対する思いです」
すっごく長くなったけど、全部話してみた。
するとシャインブルースカイはこちらを向いた。
あれ…? ほっぺ、ちょっと赤くない?
「そんなに空についてキラキラした瞳でたくさん語られるとなんか照れるよ」
「照れた顔も素敵です」
「君、自分が何言っているのかわかってるかい? 結構恥ずかしいこと言ってるよ」
えっ…?
はっ!?
私、本人の前で本人のことをべた褒めし、さらに照れた顔も素敵って言った!?
まって、ドレシアって人じゃないね。
なんか恥ずかしい…。
ーーーーー
謎の恋愛小説っぽさ。
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なーちゃ☆ - 語彙力あって凄く羨ましいです!アイカツ大好きなので楽しみにしてます! (2021年8月6日 22時) (レス) id: 4df85653ff (このIDを非表示/違反報告)
ミア - もうすぐ一ヶ月経過しますが、大丈夫ですか? (2021年7月8日 23時) (レス) id: ee6c7afba5 (このIDを非表示/違反報告)
珠莉(プロフ) - ミアさん» 毎回コメントありがとうございます! メッシュを入れようとしましたが、現在イメージ画像に使わせていただいているメーカーは、メッシュを入れることができなかったはずなので、画像にメッシュを入れることはできないと思います... (2021年5月14日 22時) (レス) id: 259544e84a (このIDを非表示/違反報告)
ミア - アバター可愛かった。アニメを見て思いましたが、アバターの髪が2色使っていますよね?ソラの髪もメッシュをいれた方がいいと思います。 (2021年5月9日 20時) (レス) id: fe5a16e623 (このIDを非表示/違反報告)
ミア - いよいよアバター!!!どんなアバターが完成するのか楽しみ過ぎ! (2021年4月25日 22時) (レス) id: fe5a16e623 (このIDを非表示/違反報告)
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