検索窓
今日:14 hit、昨日:16 hit、合計:22,690 hit

# 13 ページ14

「地上への、移住権…?」



 「そうだ。お前に、地上への移住権を与える。」




 翌朝、ドアを物凄い勢いで叩かれて開けると、そこには10号階段の管理人であるフィリビンが立っていた。



 「いきなり、何故…?」


 「俺が優しいからだ」



 フィリビンは地下街の中でも有名な貴族で、気分で移住権を渡したり、逆に剥奪したりと、その奇行は知れ渡っていた。


 まさか、私に回ってくるなんて…。



 地上。

 綺麗で広い空が目に浮かぶ。



 いつか一緒に外へ行こうと約束したイザベルにファーラン、リヴァイの顔も浮かんだ。



 そして…


 父の顔も、浮かんだ。
 

 あの日の父を、私には見えないなにかを見据えていた父の表情を、鮮明に思い出した。


 私は、リヴァイ達の誘いを、父を待つのを理由にして断った。


 その結果が、これだ。

 リヴァイ達を失い、途方にくれる毎日。



 
 「喜んで、恩恵を受けさせて頂きます」



 もう終わりにしよう。



 リヴァイたちが見たかった"外の景色"を、私が見なくてどうしようか。



 父の望んだ壁の外へ、私が行かずして誰が行くだろうか。



 「移住場所は、ローゼ北区のユトピア区。馬車は用意している。必要な荷物だけまとめて、今から向かう。いいな?」




 「ええ、ありがとうございます。」





 もう二度と、ここに戻ってくることはない。


 

----------
*現在公開可能な情報*


ユーザランキングみたいなのに載ったらしいです!!


嬉しすぎて私、舞い上がりそ〜お〜♪


ありがとうございますございます本当に!


でも…


来世は春菊 っていう意味わかんない名前で載っちゃって恥ずかしいです。


もっとマシな名前にしておけば…!!

 

# 14→←# 12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (32 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
102人がお気に入り
設定タグ:進撃の巨人 , 逆ハー
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:来世は春菊 | 作成日時:2023年11月25日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。