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「他にも、決定的な証拠があったんだ。ずばり、呪力の流れだよ。
呪術界の三本柱、御三家は何百年も前から呪いと共にあってきた。その中で、その家独自の文化も当然築かれてくる訳だ。よく言えば伝統、僕から言わせれば無意味な古臭い縛り、的なね。
僕の家にも色々あったけど、呪力の使い方には特にうるさかった。へそから流してたら遅いだのどうのこうの…
そのくせ家に来る親族とかは、揃って呪力がへそから流れてるんだよねぇ、ウケる
まぁ、それで、この呪力の流し方は僕の家特有なんだ、って知ったんだ」
「で、そのAって人が特有の呪力の流し方をしてたと」
「野薔薇ご名答〜」
唸っていた釘崎も口を挟んだ。ワイシャツのボタンが幾つか開けられている。
「家のミカン共は頭まで腐ってるからさ、この変な呪力の扱い方で呪術師が強くなるって信じきってる。しかもプライドまで高い所為で、それを外部へ広めようとはしないんだ。だからこの呪力の流し方をしてるのは、僕の身近な血縁者、それこそ兄弟しか有り得ない」
普段からは考えられない、もっとも教師らしい説得力をもって五条は言い切った。胡散臭い公務員だな、と伏黒は考えた。
「ま、確信に変わったのは別の理由があるんだけどね。それは…皆には内緒♡」
ここまで来て急にはぐらかされ、不機嫌な顔をした生徒たちを見て、五条は心底楽しそうに、まるで夢を見るかのように、笑った。
誰かこの不審者早く捕まえてくんねぇかな、と釘崎は考えた。
「生き別れた兄弟との再会ねぇ。んで、そのあとどうなったのよ?」
釘崎の問に答えるように、夏の緑風が虎杖たちの頬を撫でた。
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砂漠 - エレナさん» ありがとうございます!そう言って頂けるととても励みになります(●︎´▽︎`●︎)これからも楽しみに思っていただけるよう頑張るので、ぜひ最後までお付き合いください、、、(_ _*)) (2022年4月2日 11時) (レス) id: c817577711 (このIDを非表示/違反報告)
エレナ(プロフ) - この作品大好きです!続きが楽しみです! (2022年3月26日 21時) (レス) @page16 id: 806542db6b (このIDを非表示/違反報告)
砂漠 - お餅さん» まーたやりました。今日何回目ですか、私!!1個下のコメントはお餅さんへの返信です、、、失礼しました、、、お餅さん、コメントありがとうございました✨ (2022年1月1日 15時) (レス) id: c817577711 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠 - コメントありがとうございます!ご期待に添えるよう、更新も頑張っていきたいと思います٩(ˊᗜˋ*)و最後までお兄ちゃんを応援してあげてください(_ _*)) (2022年1月1日 15時) (レス) id: c817577711 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠 - あいすくりぃむとちょこれぃとさん» いや、私もタイトルとの温度差は感じていたんですよね、、、ですが地獄を見たというお言葉に笑ってしまいました😆最高の褒め言葉ありがとうございます!お兄ちゃんには幸せになって欲しいですね、、、頑張ります🔥 (2022年1月1日 15時) (レス) id: c817577711 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:砂漠 | 作成日時:2021年12月11日 11時