魅力的な子 ページ38
(河村さんSide)
パインアメをワインに漬けるという天才的な発想から始まった、アホらしい実験。
伊沢だけだと寂しいので、(アイツは味にうるさいから)川上も呼びつけることにした。
なので電話を掛けてみる。
と……7コールで出た。
「もしもし」
『川上！今から俺の家来て‼』
「は⁉」
お、驚いてるね。
「いや何してるんですか、俺今高2の友人といるんすけど。」
『え、そんな人いたの？』
俺もだけど、人と話すのが苦手な川上に年下の友人がいたとは。
「んー……聞いてみます。」
わざわざ聞いてくれるらしい。
すると少ししたら
「じゃあ今から伺います。」
と言って切られた。
どんな人が来るんだろう。
目の前でグツグツと音を立てるワインを見つめながら考える。
さて、川上の家は近いので、すぐ来るはずだ。
「伊沢ー。もうすぐ川上とその友達来るからドア開けてやって！」
「友達……あぁ、あいつか。了解です。」
伊沢には川上の友達の見当がついているらしい。
するとちょっとしたら、控えめな「あの……」という声が聞こえて顔を上げると、可愛らしい女の子が立っていた。
『え⁉』
どこかで見覚えがあるような……あ。
AAさんか。
強者揃いのTQCとも張り合え可愛らしい女の子、なんて興味が沸かないわけない。
自己紹介して、飴だけあげたら、リビングに戻っていった。
実験を邪魔しないなんて……分かってる子だ。
俺の中での好感度がぐんぐん上がる。
その後も俺へのフォローを忘れない良い子。
Aさん、完璧なんじゃないか。
実験が成功した後、俺は思わずこう言った。
『Aさん、いろんな意味で最強だね。』
二人は、
「「はい。」」
と返してきた。
それからAさんについてを聞いたら、
本当に笑った。
「それでAこんなことしたんですよ。」
『「あっはっはっは！！」』
深夜に男3人で何をしてるんだという感じだけど、本当に魅力的な子だ。
「俺、絶対Aと一緒に活動したいんです。それまでにQuizKnockを大きくしたい。これからもよろしくお願いします。」
伊沢が真剣な顔でそう言った。
『そうだね。頑張るよ。』
「僕も精一杯やります。」
伊沢にも川上にもこんなに守られて、のびのびと育って。
礼儀正しくて、可愛らしくて、ちょっと天然な子。
これが、俺とAさんの初対面。
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姫宮りな(プロフ) - こんにちは!!!さん» ありがとうございます。もしかして：学校同j((( (2020年7月1日 17時) (
レス) id: f4ccc602c4 (このIDを非表示/違反報告)
こんにちは!!! - はじめまして、あの、その、このお話を読んだ時に、マンドリン、テレビ出演禁止とかをみて、私の学校と似てるなーなんて思いずっと読ませていただきました！すごく面白かったです！19より。 (2020年6月12日 10時) (レス) id: 862c971c3b (このIDを非表示/違反報告)
姫宮りな(プロフ) - みなみさん» そんな暖かく迎えていただけるなんて……もう感動です。書き手冥利に尽きます。ありがとうございます！これからもよろしくお願い致します。 (2019年10月19日 20時) (レス) id: 44cfe62c3a (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - お帰りなさい！実は、密かに読んでいたので嬉しいです！これからも自分のペースで更新頑張って下さい。 (2019年10月19日 20時) (レス) id: 1c715d90c6 (このIDを非表示/違反報告)
姫宮りな(プロフ) - ぶどうさん» 本当ですね！訂正させて頂きました。ご指摘ありがとうございます。読み返したくなるだなんて言って頂けて光栄です。更新も頑張ります。どうかこれからもよろしくお願い致します！ (2019年9月23日 20時) (レス) id: 14cd469b25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫宮りな | 作者ホームページ：https://mobile.twitter.com/Rina_Himemiya
作成日時：2019年9月5日 22時
