クイズに愛された美少女

インタビュー ページ1

(AさんSide)
ｰ5年前ｰ
最近、クイズの調子が上がったとは思っていた。


その証拠に、通り名まで頂いたし。


けれど、まさかこんなことになるとは……



今日はQuizJAPANのインタビューなのだ。

QuizJAPANとは、クイズのあらゆる魅力とか、すごいクイズプレイヤーさんとかがたくさん載っている素晴らしい雑誌。


その2刊目に登場するなんて……絶対に私なんかじゃない。

メイン企画は宇治原さんなんだけど、なんでもその次の目玉が私なんだとか。


2刊目に出すなら、私が尊敬してる伊沢さんとか
出せばいいのに……なんて思ってしまう。


高まる不安からいつもより綺麗に結んだ制服のネクタイを触りつつ、
待ち合わせ場所に向かう。


するとそこには、編集長の大門弘樹さんと優しそうなカメラマンさんがいた。



『こんにちは！』
興奮で思わず大きな声になってしまった。

ハッとして口元を触ると、

「ふふ、こんにちは。」
と微笑みながら優しく返してくれた。


なんだかワクワクする……！！


慣れない写真撮影に
自分の話すことが記録されるという事実に
緊張したけど、
それより、

すっごく楽しかった。

そして、インタビューが終わり、いつかまた会う約束をして解散した。




雑誌に載るなんて信じられないけど……


私の憧れの伊沢さんが見てたら、なんて。

首を長くして雑誌が発売になる日を待った。





そして、発売された雑誌。
宇治原さんも気になるけど、けど……！！

自分を探して急いでページをめくってしまう。


そして、ふと手が止まったときに目に映ったのは。


満面の笑みで話す私と、
ぎこちない笑みを浮かべる私と、

クイズをしているときの私だった。



こんなカッコよく撮ってくれるなんて……！！

感動と驚きが止まらず、興奮してしまう。



それと同時に、私の心に芽生えた闘争心。


こんなカッコよく紹介してもらったんだから、いい成績を残さないと……！！


それから、私のクイズへの愛はどんどん深まっていくのだった。

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