クイズ朝から彼女が正解 (ページ8)

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ナイスガイとページ8

とある撮影の昼下がり、遅いお昼を食べに出掛けるメンバーや一旦帰宅するとオフィスを出ていく仲間達

そんな中俺はオフィスに残るAと二人きり

うっすらと目に涙を浮かべる彼女を慰めるように頭を撫でてやると、須貝さん、、とこちらに寄りかかってくる

男女がひとつ屋根のした二人きり、何か起こる気しかしないこの雰囲気

これが俺たちでなきゃもしかしたら恋が芽生えて、そのまま、、なんてこともあるかもしれない

もう一度言おう、俺たちでないのなら、の話しだ

『何度見ても推しの亡くなるシーンは耐えられない、、っっ！』

「次も撮影あるのにどうして絶対泣くやつ観ちゃうのよお嬢さん」

『今日ふと見たいなと思っちゃって、、あとメイクはウォータープルーフなので』

「泣く気しかねぇなおい笑」

はぁ、、私あなたの分まで生きるから！と涙を流しながら決心するAを何度見たことだろうか

、、これがかれこれ10回以上遭遇しているんだから最早慣れてきてしまった

俺も彼女もアニメが好きだから、お互い紹介して休憩時間に観たりするわけなんだけど

感情移入しやすくて涙もろいらしいAは感動系のアニメはだいたい泣く

最初の頃はそれを見るのが良いのか悪いのか分からなくて、感動よりアクションとか推理ものを選んだりしたんだけど

今では敢えて感動系で泣かせようなんて思ったりなんだったり、、

『須貝さんの持ってくるアニメなんでこんなに感動するんだろう、、』

「それはねぇ？俺がAのために選んでるからかなぁ」

じゃあ次も期待しておきます！と笑うA

アニメを選ぶ時間はかかるけど、そんなの彼女のためを思ってなら、俺にとってはお安いご用

「ただいま戻りました！またアニメ見てたんでしょ～笑」

『山本くんおかえりなさい、今日のも感動だったよ、、』

「でも次撮影メイクとかは平気、、？」

「この子感動系持ってくるって言うとだいたいウォータープルーフだから」

そんな事情を知っている須貝さんに、え！？なんでそんなことまで知ってるんですか！？と伊沢さんが質問責めにするまであと5秒