その後のふたり。

どこみても大谷翔平 ページ10

久しぶりに帰ってきて驚いたことは、いろんなところに翔平がいること。
街を歩いてても翔平の広告ブランドがあったり、家なら翔平のCMが流れたり
毎日お昼のニュースではエンジェルスの試合結果が放送されて翔平の特集が組まれてる。

もしかしたら、私が日本にいた時もそうだったかも知れないけどいかんせん興味が一ミリもなかった私は気づいていなかっただけかもしれない。



「翔平ほんとどこ見てもいるんだもんほんとすごい」
「なんか恥ずかしいなあ」
「いいじゃん、なんか見張られてる感じして
悪いことできない」
「はは、Aちゃんなにしようとしてるんですか〜？」


この1週間、本当に毎日電話をかけてきて今日1日の私の行動を把握して電話を切るこの男。


「冗談じょーだん！てか翔平、今日先発だよね？
どう？調子は」
「すこぶる悪い、Aがいないから」
「うそつけ、私がいない方がトレーニング集中できるでしょ」
「それが、ぜんぜん」



電話越しでこんな他愛もない話をしてお互い会いたくなるなんて、私たち中学生みたいな恋愛してない？かわいすぎか



「でも1週間本当にあっという間だった。もう明日の今頃は飛行機乗ってるよ」
「ほんとだね、迎えに行くから着いたらまた連絡してね」
「だいすき、ありがとう」
「Aってこういう時だけ大好きとかいう〜！」



とか言う割には絶対にやけてる翔平が想像できる。
かわいいな、早く会いたい。
会って早く翔平に抱きしめてもらいたい。





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