その後のふたり。

一平さんとの雑談 ページ3

「A、日本帰るんだって？」
「あ、はい！1週間だけ実家に帰ろうと思ってます」
「確かに、全然帰れてなかったもんね。
いつかえるの？」
「もう明後日の話ですよ！翔平から聞きませんでした？」
「Aが日本に帰るってだけ聞いてたんだ。
めっちゃくちゃ悲しい顔して」


仕事場で久しぶりに会った一平さんと談笑する時間がとっても好き。
私の超超恩人で昔から私のことを気にかけてくれる、本当に優しくてあったかい人。



「日本帰ってもちゃんと翔平に連絡しろよ？
あのでっかい巨体が俺に八つ当たりするんだからな」
「はは、翔平のこと受け止めれるの一平さんしかいないですよ！！」




翔平と付き合って一年経つ。
いまだに大きな喧嘩もしたことがないぐらいに周りから見たらラブラブなのかもしれないけど、それでも私だって悩みぐらいある。



「でも翔平、私のこと好きすぎてやばいんですよね」
「贅沢な悩みだな〜」
「そうなんです、今でも夢見てるのかなって思っちゃうぐらい。だからちょっとだけ私がいない生活にも慣れてもらおうと思って、帰国するってのもあります」
「へえ〜、バカップルだと思ってたけど
AもAなりに考えてるんだ」



ひど！一平さん！




「まあでも、本当にAと出会ってから翔平もだいぶ変わったし、これからも頼むよ、」


私の肩にポンと手を置いてそのまま球場へと向かった一平さんの後ろ姿をぼーっと見る。


私と出会って翔平は変わったっていうけど、それっていいように変わってるのかな？
嬉しいんだけど、なーんか違う気がする。
私のことが大好きなんじゃなくて、依存してる気がするんだよな。



贅沢な悩みだなぁなんて思っていたけど
最近はちょっとていうか、翔平からの愛が重すぎて悩んでしまうことがある。

ご飯さめちゃうよ→←一生なんてないよ

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